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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


2.15.12 HTTPアダプタを利用したシステムの例

HTTPアダプタを利用したシステムの例を紹介します。

それぞれのシステムについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) HTTPクライアントから送信したファイルをサーバにアップロードする

この例では,HTTPクライアントから送信したファイルを,ビジネスプロセスから呼び出したファイル操作アダプタで変換したあと,目的のサーバにアップロードする処理を実行しています。

図2‒154 HTTPアダプタを利用したシステムの例(1)

[図データ]

サービス部品の呼び出しおよびファイルの流れを次に示します。なお,次の番号は図中の番号と対応しています。

  1. サービスリクエスタ(HTTPクライアントのRESTクライアントプログラム)からHCSCサーバにファイルを送信します。

  2. HTTP受付で受信したファイルが中間ファイルとして作業フォルダに生成されます。

  3. ビジネスプロセスから呼び出されたファイル操作アダプタで中間ファイルを変換します。

  4. ビジネスプロセスから呼び出されたHTTPアダプタで変換後のファイルを目的のサーバへ送信します。

(2) サーバに保管されたファイルを別のサーバに移行する

この例では,サーバに保管されたファイルをHCSCサーバにダウンロードして,目的となる別のサーバに送信する処理を実行しています。

図2‒155 HTTPアダプタを利用したシステムの例(2)

[図データ]

サービス部品の呼び出しおよびファイルの流れを次に示します。なお,次の番号は図中の番号と対応しています。

  1. サービスリクエスタ(クライアントプログラム)からビジネスプロセスを実行するリクエストを送信します。

  2. ビジネスプロセスから呼び出されたHTTPアダプタAが,対象サーバ(アプリケーションサーバA)にアクセスしてファイルを受信したあと,共通フォルダにファイルを保存します。

  3. ビジネスプロセスから呼び出されたHTTPアダプタBが,共通フォルダに保存されたファイルを目的のサーバ(アプリケーションサーバB)に送信します。

  4. 受信した共通フォルダ内のファイルをファイル操作アダプタで削除します。