2.8.2 ファイルアダプタを使ったファイルの読み込みと書き込み
ファイルアダプタは,サービスプラットフォームで,ファイルからデータを読み込んだり,ファイルへデータを書き込んだりするサービスアダプタです。
ファイルアダプタの目的は,ファイルを介した業務処理システムのプログラム資産をシステムで活用することです。ファイルアダプタをビジネスプロセスのアクティビティとして用いることで,ファイルの入出力を伴う既存システムとの連携など,ファイル内容に基づいた業務処理をSOAで実現できます。
ファイルアダプタは,プロセス統合での使用を目的としており,サービスリクエスタからの直接呼び出しではなく,ビジネスプロセスからの呼び出しを前提としています。
ファイルアダプタを使用したシステムの運用例を次の図に示します。
図内の各処理について説明します。
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他社からの注文ファイルをFTPなどで受け取ります。
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ファイルの受け取りは,ファイル監視プログラムによって検知されます。
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ファイル監視プログラムからサービスリクエスタが起動されます。
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サービスリクエスタからSOAPなどを介して,ビジネスプロセスが起動されます。
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ビジネスプロセスから呼び出されたファイルアダプタによって,注文ファイルのデータが読み込まれます。
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各業務のサービスが呼び出されます。
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ファイルアダプタによって,サービスの呼び出し結果が注文結果ファイルに書き込まれます。
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注文結果ファイルへの書き込みが,ファイル監視プログラムによって検知されます。
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注文結果ファイルが,FTPなどで転送されます。
このようなシステムによって,SOAに対応していない他社システムと連携できるようになります。