1.5 クラスタ構成における運用環境の構成パターン
クラスタ構成にする場合に実現できる運用環境と実行環境の構成パターンには,実行環境の数に関係なく運用環境を1台とする構成のほかに,運用環境と実行環境を1対1に配置する構成があります。
運用環境と実行環境を1対1に配置する構成のメリットとデメリットを次に示します。
- メリット
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実行環境と運用環境を1台のマシンにまとめられます。
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運用環境が1台ダウンしても,エラーになったリクエストをほかの運用環境から再実行できます。
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運用環境用のマシンが不要になるため,運用監視ソフトのライセンス数を低減できます。
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予備の運用環境が不要になります。
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- デメリット
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UNIX上に実行環境を構築する場合,運用環境のGUIを利用できません。
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クラスタ単位の一括操作ができません。
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運用・実行1対1構成の構成例を次の図に示します。
- 注意事項
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運用・実行1対1構成以外の構成から運用・実行1対1構成に移行する場合の注意事項
運用環境と実行環境の構成については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「1.2 システム全体と運用環境・実行環境の関係」を参照してください。
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移行前の環境が08-70以前にセットアップした環境の場合,クラスタに含まれるHCSCサーバをいったんすべてアンセットアップする必要があります。このため,データベースに格納されているプロセスインスタンスや実行履歴など,クラスタで共有する情報は移行できません。
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データベースを利用していない運用・実行1対1構成からデータベースを利用した運用・実行1対1構成には移行できません。
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