1.1.10 ビジネスプロセスのデバッグ機能
ビジネスプロセスのデバッグ機能とは,ビジネスプロセスに着目したテストおよびデバッグを実行できる機能です。
ビジネスプロセスのデバッグ機能を利用することで,HCSCコンポーネントを実行環境に配備しなくても,開発環境上でビジネスプロセスをデバッグできます。ビジネスプロセスの定義およびデバッグが同じ環境上でできるため,開発効率を向上できます。
ビジネスプロセスのデバッグでは,ビジネスプロセスの処理がアクティビティ間をどのように進んでいるかを確認したり,アクティビティで使用している変数の中身を確認・更新したりできます。
ビジネスプロセスのデバッグで利用する画面の例と利用できる機能を次の図に示します。
ビジネスプロセスのデバッグで利用できる機能を次に示します。
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ステップ実行および再開
アクティビティにブレークポイントを設定することで,ビジネスプロセスの処理を任意のタイミングで中断できます。中断しているビジネスプロセスでは,アクティビティ単位で中断しながら,逐次処理を進めることができます。
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デバッグ情報の表示
デバッグ中のビジネスプロセスの名称,およびアクティビティの名称を表示します。
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変数・相関セットの確認
ビジネスプロセスで使用している変数および相関セットの値を確認します。
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変数の更新
ビジネスプロセスで使用している変数の値を変更し,ビジネスプロセスに反映します。
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XPath評価
分岐アクティビティや代入アクティビティに指定した条件式の妥当性を評価します。
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アウトラインビューの表示
デバッグ中のビジネスプロセスで定義した変数の名称,およびアクティビティの名称を表示します。
ビジネスプロセスのデバッグ機能では,サービスおよびサービスリクエスタをエミュレートして利用することもできます。