Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム ファーストステップガイド


3.5.3 テスト環境のシステム構成定義を開発環境に取り込むための設定

開発環境からテスト環境を操作するためには,テスト環境のリポジトリにあるシステム構成定義と開発環境のリポジトリにあるシステム構成定義を同一にする必要があります。

テスト環境のシステム構成定義を開発環境に取り込むための手順を次の図に示します。テスト環境の構築で作成されるシステム構成定義を含むリポジトリをエクスポートし,開発環境にインポートします。

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) テスト環境からのシステム構成定義のエクスポート

テスト環境のシステム構成定義を開発環境に取り込むため,テスト環境のリポジトリ情報をZIP形式のファイルとしてエクスポートします。エクスポートの手順を次に示します。

ポイント

システム構成定義にはHCSCコンポーネントの配備情報も含まれます。HCSCコンポーネントが配備されていない状態のテスト環境リポジトリを保存しておくため,テスト環境構築後に必ず1回のみ実行し,エクスポートしたファイルを退避しておいてください。

  1. Eclipseのメニューから[ウィンドウ]−[パースペクティブを開く]−[その他]を選択します。

    [パースペクティブを開く]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  2. [HCSCTE]を選択し,[開く]ボタンをクリックします。

    [HCSCTE]パースペクティブが表示されます。

  3. Eclipseのメニューから[実行]−[外部ツール]−[外部ツールの構成]を選択します。

    [外部ツール構成]ダイアログが表示されます。

  4. 左ペインの[プログラム]を右クリックし,[新規構成]を選択します。

    [構成の作成、管理、および実行]ページが表示されます。

    [図データ]

    [メイン]タブを選択して,次の内容を入力します。

    項目名

    設定値

    名前

    任意の名称を指定します。

    ここでは,「システム構成定義の取得」と指定します。

    ロケーション

    ${env_var:COSMINEXUS_HOME}\CSC\bin\cscrepctl.bat

    または[ファイル・システムの参照]ボタンから次のファイルを選択します。

    <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\bin\cscrepctl.bat

    作業ディレクトリー

    引数で指定するファイルの出力先ディレクトリを任意で指定します。

    引数

    -export

    <任意出力ファイル名>.zip

    ここでは,「systemdef.zip」と指定します。

  5. [実行]ボタンをクリックします。

    コマンドが登録,および実行され,テスト環境のリポジトリ情報がZIP形式のファイルとして,指定した出力先ディレクトリにエクスポートされます。

(2) 開発環境へのシステム構成定義のインポート

エクスポートしたテスト環境のリポジトリ情報の中から,システム構成定義だけを開発環境のリポジトリにインポートします。インポートの手順を次に示します。

  1. Eclipseのメニューから,[HCSC-Definer]−[定義情報管理]−[全定義情報インポート]を選択します。

    リポジトリの上書きを確認するダイアログが表示されます。

  2. [はい]ボタンをクリックします。

    リポジトリ情報のZIPファイルを選択する[リポジトリインポート]ダイアログが表示されます。テスト環境からエクスポートした「systemdef.zip」のZIPファイルを指定します。

  3. [開く]ボタンをクリックします。

    インポート対象の定義情報を選択する[リポジトリインポート]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  4. [システム構成定義]のチェックボックスにチェックし,[OK]ボタンをクリックします。

    テスト環境のシステム構成定義が取り込まれると,正常に完了したことを示すダイアログが表示されます。

  5. [OK]ボタンをクリックします。

これで,サンプルプログラムの開発・テスト環境の構築ができました。