Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus XML Security - Core ユーザーズガイド


4.3.2 ID解決

URI参照の中には,URI="#ID"などのようにXML要素のIDを含むものがあります。通常,こうしたXML要素のIDは,DTDやXMLSchemaなどのスキーマを使用してXMLプロセッサが識別し,DOMのDocument.getElementByIdメソッドによって,ID値に対応する要素を取得できる仕組みになっています。このような仕組みをID解決と呼びます。

しかし,アプリケーションによっては,実行時にDTDやXMLSchemaなどのスキーマを利用できないこともあり,その場合にはID値に対応する要素を取得できません。ID解決に失敗すると,URI参照解決にも失敗するので,XML署名データの生成および検証ができなくなってしまいます。

XML Security - Coreでは,開発者がアプリケーションに適したID解決を実装できるような機構を提供しています。ID参照解決のカスタマイズの詳細については,次に格納されているAPIリファレンスのIdResolverインタフェースを参照してください。

APIリファレンスの格納場所(Windowsの場合だけ)

Application Serverのインストール先ディレクトリ/XMLSEC/docs/xsecapi