Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引


付録B.1 退避ファイルの詳細

ここでは,退避ファイルの格納先,サイズ,および個数について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 退避ファイルの格納先

退避ファイルの格納先を次の表に示します。

表B‒1 退避ファイルの格納先

分類

説明

出力先ディレクトリ

動作定義ファイルの「c4web.attachment.attachment_temp_directory」または「c4web.attachment.<識別子>.attachment_temp_directory」で設定したディレクトリです。動作定義ファイルの設定については,「10. 動作定義ファイルおよび実行時オプションの設定項目」を参照してください。動作定義ファイルで退避ファイルの出力先ディレクトリを設定していない場合や,設定したディレクトリが使用できない場合,退避ファイルは次の場所に格納されます

Windowsの場合:

<Application Serverのインストールフォルダ>\c4web\attachments

Windows以外の場合:

/opt/Cosminexus/c4web/attachments

ファイル名

ファイル名は,SOAPアプリケーションが動作する形態によって異なります。ファイル名は変更しないでください。

コマンドラインで動作するSOAPアプリケーションの場合:

CosmiSOAP_<数字とアンダースコアから構成される文字列>.tmp

J2EEサーバ上で動作するSOAPアプリケーションの場合:

CosmiSOAP_j2ee_<J2EEサーバ名>_<数字とアンダースコアから構成される文字列>.tmp

注※

動作定義ファイルで退避ファイルの出力先ディレクトリを設定する場合,次のことを確認してください。

・指定したディレクトリが存在すること

・指定したディレクトリにアクセスできること

(2) 退避ファイルのサイズ

退避ファイルと添付ファイルは1対1で対応しているため,個々の退避ファイルのサイズは,受信する添付ファイルのサイズと同じサイズとなります。

退避ファイルのディスク使用量の見積もりについては,「付録B.3 退避ファイルのディスク使用量の見積もり方法」を参照してください。

(3) 退避ファイルの数

受信した添付ファイルのうち,退避ファイルを生成する条件に当てはまる添付ファイルの数と同じ数だけ退避ファイルが生成されます。一つのSOAPメッセージに複数の添付ファイルがある場合,一度のSOAPメッセージ受信で複数の退避ファイルが生成されることもあります。

退避ファイルを生成する条件については,「付録B.2(1) 退避ファイルが生成される条件」を参照してください。