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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引


14.4.4 トレースファイルの見積もり方法

クライアントトレース,サーバトレースのトレースファイルのサイズ,および面数の算出方法を次に示します。なお,この算出方法はトレースファイル出力の重要度がINFOの場合のものです。トレースファイル出力の重要度がERROR,またはWARNの場合は,初回起動時に5KB程度出力される以外にトレース出力はありません。また,例外発生時には,発生した例外に応じてトレース出力があります。

〈この項の構成〉

(1) RPC形態のSOAPアプリケーションの場合

サービスのインタフェース,実行時オプションの設定,エンコーディング種別(SOAPエンコーディング,リテラルエンコーディング)に関係なく,1回のリクエストおよびレスポンスで次に示すトレース量が出力されます。

注意事項
  • 初回リクエストは初期化処理をするため,この値より約2.0KB多くトレース出力されます。

  • このトレース出力量は,ユーザ実装部分は含まれていません。ユーザ実装部分でSOAPの提供するAPIを発行すると,1API当たり約0.4KBのトレース量がトレースファイルに出力されます。

(2) メッセージング形態のSOAPアプリケーションの場合

送受信しているSOAPメッセージの大きさや添付するファイル数によって出力されるトレース量が異なります。次に示す値を参考にして,トレースファイルのサイズおよび面数を算出してください。

表14‒7 1回の送受信で出力されるトレース量の目安

送受信する内容

トレース出力量

SOAPヘッダの子要素数

SOAPボディの子要素数

添付するファイル数

クライアント側(単位:KB)

サーバ側(単位:KB)

0

0

0

2.0

2.0

1

0

0

4.0

3.0

10

0

0

19.0

18.0

0

1

0

4.0

3.0

0

10

0

19.0

18.0

0

0

1

3.0

2.0

0

0

10

8.0

7.0

1

1

1

6.0

5.0

10

10

10

43.0

42.0

注意事項
  • 初回リクエストは初期化処理をするため,この値より約3.0KB多くトレース出力されます。

  • トレース出力量にはユーザ実装部分は含まれません。ユーザ実装部分でSOAPが提供するAPIを発行すると,1API当たり約0.4KBのトレース量がトレースファイルに出力されます。

  • 設定する添付ファイルの数によって,出力されるトレース量は増加します。ただし,設定する添付ファイルのサイズによって出力されるトレースのサイズは変わりません。