Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引


7.5.2 SOAP Faultに関する注意事項

〈この項の構成〉

(1) faultactor要素について

SOAPサービスから返されるFaultメッセージには,faultactor要素は含まれません。ただし,ユーザ実装でfault生成者を指定したC4Fault例外をスローした場合は除きます。

(2) detail要素について

SOAPヘッダ要素に関係するエラーによって,SOAPサービスからFaultメッセージが返される場合,返されるFaultメッセージは<detail/>を含む場合があります。また,SOAPボディ要素に関係するエラーによって,SOAPサービスからFaultメッセージが返される場合,ユーザ実装でFault詳細を指定したC4Fault例外をスローした場合を除いて,返されるFaultメッセージにdetail要素は含まれません。

(3) faultcode要素について

SOAPでは,Client,Server,VersionMismatch,MustUnderstandの四つのfaultcodeを定めていますが,SOAP通信基盤ではVersionMismatch,MustUnderstandだけ使用します。Client,Serverに代わるfaultcodeとして,SOAP通信基盤独自の名前空間(http://c4web.cosminexus.com)を持つClient,Serverを使用します。また,これらSOAP通信基盤独自のfaultcodeは,ドット表記による詳細コードを持つものがあります。