2.1 SOAPアプリケーションの形態の選択
SOAPアプリケーションでは,サーバとクライアント間のデータの受け渡しに,RPCまたはメッセージングのどちらかを利用します。SOAPアプリケーションを開発する前に,どちらの形態を利用するかを決める必要があります。
SOAPアプリケーションの形態,および各形態の利点を次に示します。
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RPC形態のSOAPアプリケーション
RPC形態のSOAPアプリケーションでは,関数呼び出しによってSOAPメッセージを扱います。サーバとクライアント間の処理に必要なWSDLおよびJavaクラスは,開発支援コマンドで生成できます。
RPC形態のSOAPアプリケーションでは,スタブまたはDII(Dynamic Invocation Interface)を使用してクライアント側の処理を実装します。
また,WSDLのスタイルとして,RPCスタイルまたはDOCUMENTスタイルを選択します。WSDLのスタイルは,構築するシステムに応じて選択してください。RPCスタイルおよびDOCUMENTスタイルについては,「3.3.2 WSDLのスタイルの指定」を参照してください。
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メッセージング形態のSOAPアプリケーション
メッセージング形態のSOAPアプリケーションでは,SOAPメッセージを直接扱います。サーバとクライアント間の処理は,Java API(SAAJ)を使用して実装します。