36.4　ハンドラの型

JAX-WS 2.2仕様は，論理ハンドラとプロトコルハンドラの二つを定義しています。また，プロトコルハンドラは，SOAPハンドラを定義しています。それぞれのハンドラの説明を次に示します。

論理ハンドラ

javax.xml.ws.handler.LogicalHandlerインタフェースを実装するハンドラです。

プロトコルハンドラ

javax.xml.ws.handler.LogicalHandlerインタフェースを除く，javax.xml.ws.handler.Handlerのすべての継承インタフェースを実装するハンドラです。

SOAPハンドラ

javax.xml.ws.handler.soap.SOAPHandlerインタフェースを実装するハンドラです。

ハンドラの関係（クラス階層）を次の図に示します。

図36‒2　ハンドラのクラス階層

Application ServerのJAX-WS機能では，論理ハンドラとSOAPハンドラを使用できます。

論理ハンドラでもSOAPハンドラでもないハンドラをハンドラチェインに設定した場合，Webサービス側のJAX-WSエンジンでは，Webサービス初期化時にログおよび標準エラー出力にエラーメッセージが出力されます（KDJW00009-E）。Webサービスクライアント側のJAX-WSエンジンでは，ポートを取得しようとしたときに，javax.xml.ws.WebServiceExceptionがスローされます。

javax.xml.ws.handler.LogicalHandlerインタフェースおよびjavax.xml.ws.handler.soap.SOAPHandlerインタフェースの両方を実装するハンドラ（論理ハンドラでもSOAPハンドラでもあるハンドラ）は論理ハンドラと見なされます。

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