Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド


35.1 開発例の構成(WSDL起点・WS-RM 1.2)

この章では,WSDLを起点としたWebサービスを開発します。

開発するWebサービスの構成を次の表に示します。

表35‒1 Webサービスの構成(WSDL起点)

項番

項目

1

デプロイするJ2EEサーバの名称

jaxwsserver

2

Webサーバのホスト名とポート番号

webhost:8085

3

ネーミングサーバのURL

corbaname::testserver:900

4

コンテキストルート

wsrm

5

スタイル

document/literal/wrapped

6

名前空間URI

http://example.com/sample

7

ポートタイプ

個数

1

8

ローカル名

TestJaxWs

9

オペレーション

個数

1

10

ローカル名

jaxWsTest1

11

サービス

個数

1

12

ローカル名

TestJaxWsService

13

ポート

個数

1

14

ローカル名

testJaxWs

15

WSDLのファイル名

input.wsdl

Webサービス開発時のカレントディレクトリの構成を次の表に示します。

表35‒2 カレントディレクトリの構成(WSDL起点)

ディレクトリ

説明

c:\temp\jaxws\works\wsrm

カレントディレクトリです。

server\

Webサービスの開発で使用します。

META-INF\

EARファイルのMETA-INFディレクトリに対応します。

application.xml

35.3.7 application.xmlを作成する」で作成します。

src\

Webサービスのソースファイル(*.java)を格納します。「35.3.3 SEIを生成する」および「35.3.5 Webサービス実装クラスをコンパイルする」で使用します。

WEB-INF\

WARファイルのWEB-INFディレクトリに対応します。

web.xml

35.3.6 web.xmlを作成する」で作成します。

classes\

コンパイルしたクラスファイル(*.class)を格納します。

wsdl\

作成したwsdlを格納します。

temporary\

Javaで記述,変換したものを基にWSDLを作成する場合に一時ファイルを格納します。このディレクトリの作成は任意です。

src\

classes\

wsrm.ear

35.3.8 EARファイルを作成する」で作成します。

wsrm.war

client\

Webサービスクライアントの開発で使用します。

src\

Webサービスクライアントのソースファイル(*.java)を格納します。「35.5.1 サービスクラスを生成する」および「35.5.2 Webサービスクライアントの実装クラスを作成する」で使用します。

classes\

コンパイルしたクラスファイル(*.class)を格納します。「35.5.4 Webサービスクライアントの実装クラスをコンパイルする」で使用します。

usrconf.cfg

35.6.1 Javaアプリケーション用オプション定義ファイルを作成する」で作成します。

usrconf.properties

35.6.2 Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイルを作成する」で作成します。

カレントディレクトリのパスは,開発する環境に合わせて変更してください。

なお,以降の説明では,この表に示すディレクトリおよびファイル名を使用します。コマンド実行例やJavaソースなどで背景色付きの太字になっている部分は,この例で使用する指定値や生成される値を示します。構築する環境に合わせて読み替えてください。

また,この章で説明する開発例では,WebサービスとWebサービスクライアントを同じ環境で開発しますが,別の環境で開発することもできます。別の環境で開発する場合は,それぞれの環境に合わせて,カレントディレクトリのパスを読み替えてください。