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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド


28.1 添付ファイル機能とは(wsi:swaRef形式)

添付ファイル機能とは,SOAPメッセージにテキストや画像(バイナリデータ)などのファイルを添付した添付ファイル付きSOAPメッセージを送受信する機能です。

次に示す例を基に,添付ファイル機能の概要について説明します。

図28‒1 添付ファイル機能を使用したバイナリデータの送受信

[図データ]

SOAPメッセージにファイルを添付する場合,Webサービスを呼び出すJavaメソッドの引数に,javax.activation.DataHandlerクラスを使用します。ファイルを添付したJavaソースは,送信側のJAX-WSエンジンによってSOAPメッセージにマーシャルされ,受信側のJAX-WSエンジンによってJavaソースにアンマーシャルされます。受信側のJAX-WSエンジンは,アンマーシャルされたJavaソースのメソッドの引数から,添付ファイルを取得します。

なお,この機能は,WS-I Attachments Profile - Version 1.0仕様に従っているため,wsi:swaRef形式のWSDLを使用します。また,SOAP Messages with Attachmentsプロトコルを使用しているため,添付ファイル付きSOAPメッセージはMIME Multipart/Related構造でエンコードされます。

SAAJ 1.3仕様のAPIを使用して添付ファイル付きSOAPメッセージを送受信する場合は,「22.1 SAAJ 1.3仕様のサポート範囲」を参照してください。