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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド


26.3.1 書式と説明

wsdl:import要素の書式例を次に示します。

<wsdl:import namespace="インポート対象のWSDL定義の名前空間名"
location="インポート対象のWSDL定義のロケーション"/>

wsdl:import要素の属性について,それぞれ説明します。

〈この項の構成〉

(1) namespace属性(wsdl:import要素)

インポート対象のWSDL定義の名前空間名を指定します。

インポート元のWSDL定義に記述するwsdl:import要素のnamespace属性には,インポート対象のWSDL定義の名前空間名(wsdl:definitions要素のtargetNamespace属性)と同じ名前空間名を指定してください。

インポート元のWSDL定義の名前空間と,インポート対象のWSDL定義の名前空間の関係を次の表に示します。

表26‒1 WSDL定義の名前空間の関係(インポート元/インポート対象)

項番

インポート元のWSDL定義

インポート対象のWSDL定義

条件

実行時の動作

1

wsdl:import要素のnamespace属性

wsdl:definitions要素のtargetNamespace属性

一致

正常終了します。

2

不一致

標準エラー出力とログに警告メッセージが出力され,処理が続行されます(KDJW51191-W)。

インポート対象のWSDL定義およびインポート元のWSDL定義の要素は,それぞれの名前空間に属します。

3

wsdl:definitions要素のtargetNamespace属性

一致

標準エラー出力とログに警告メッセージが出力され,処理が続行されます(KDJW51192-W)。インポート対象のWSDL定義およびインポート元のWSDL定義の要素は,同じ名前空間に属します。

4

不一致

正常終了します。

(2) location属性(wsdl:import要素)

インポート対象のWSDL定義のロケーションを指定します。

location属性に指定する文字列の条件を次に示します。

location属性の記述例を次の表に示します。

表26‒2 location属性の指定例(WSDLインポート機能)

項番

指定内容

指定例

1

ローカルにあるWSDLファイルを相対パスで指定※1

./wsdl/input.wsdl

2

ローカルにあるWSDLファイルをURL(file://〜)で表現する絶対パスで指定※1,※2

file:///C:/tmp/wsdl/input.wsdl

3

リモートにあるWSDLファイルをURL(http:〜)で指定※3

http://example.com:8080/fromjava/test?wsdl

注※1

WSDLファイルを相対パスまたは絶対パスで指定する場合は,正しいパスを指定してください。パスを間違えてWSDLファイルが見つからない場合は,標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51197-EまたはKDJW51198-E)。

注※2

"C:/〜"のようにドライブ指定で始まる絶対パスの文字列は指定できません。指定した場合,標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51199-E)。

注※3

リモートのWSDLファイルをURLで指定する場合は,正しいURLを指定してください。パスを間違えて,WSDLファイルが見つからない場合は,標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51197-EまたはKDJW51198-E)。