4.4.2　SAXパーサに対するXML Schemaのプロパティの設定方法

SAXパーサに対してXML Schemaのプロパティを設定するには，javax.xml.parsers.SAXParserクラスのsetPropertyメソッドを使用します。プロパティの設定方法を次に示します。

[図データ]

コーディング例について次に説明します。各項番はコーディング例のコメントに記述している番号に対応しています。

妥当性を検証するように設定します。

javax.xml.parsers.SAXParserFactoryクラス，setValidatingメソッドの引数にtrueを設定します。これによって，XML文書の妥当性検証の機能が有効になります。
XML Schemaの仕様に従うように設定します。

javax.xml.parsers.SAXParserクラス，setPropertyメソッドで，プロパティ文字列"http://java.sun.com/xml/jaxp/properties/schemaLanguage"に対して，XML Schemaの仕様に従って検証を行うことを示す値，"http://www.w3.org/2001/XMLSchema"を設定します。これによって，XML Schemaによる妥当性検証が行われます。
スキーマ文書を特定します。

javax.xml.parsers.SAXParserクラス，setPropertyメソッドで，プロパティ文字列"http://java.sun.com/xml/jaxp/properties/schemaSource"に対して，検証に使うスキーマ文書を指定します。XML文書内でスキーマ文書を特定する場合，この指定は不要です。