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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus XML Processor ユーザーズガイド


3.3.4 スキーマキャッシュの利用

XMLパーサを使ってスキーマ検証を実施する場合,スキーマキャッシュ機能を使用するためのユーザ側の操作は不要です。XMLパーサはスキーマキャッシュ機能を使用するかどうかを判断し,スキーマキャッシュ機能を使用する場合は,自動的にスキーマキャッシュを使用してスキーマ検証を実施します。スキーマキャッシュを使用しない場合,またはキャッシュが見つからない場合は,従来のXMLパーサと同様にgrammarオブジェクトを作成してスキーマ検証を実施します。

なお,ディスクキャッシュファイルからのgrammarオブジェクトの読み込みに失敗した場合は,警告メッセージ(KECX09512-W)が出力されます。XMLパーサは読み込みに失敗したキャッシュは使用しないで,スキーマ文書を使用してスキーマ検証を実施します。

スキーマキャッシュ機能では,キャッシュの制御や状態の確認のために,次のコマンドを使用できます。

表3‒4 スキーマキャッシュ機能のコマンド

項番

コマンドのファイル名

機能

Windows

UNIX

1

cacheoff.bat

cacheoff

スキーマキャッシュ機能を無効にして,キャッシュを削除します。

2

cacheon.bat

cacheon

スキーマキャッシュ機能を有効にして,キャッシュを再構築します。

3

cachestate.bat

cachestate

スキーマキャッシュ機能の状態を表示します。

コマンドのファイルは,すべて<JAXP_DIR>の下のbinディレクトリに格納されています。コマンドを使用するためには,<JAXP_DIR>の下のbinディレクトリをPATH環境変数に設定する必要があります。

注※

Application Serverをインストールしたディレクトリ下の,jaxpディレクトリのことです。

コマンドの詳細については,「3.3.5 スキーマキャッシュの削除および再構築」を参照してください。