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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド


付録L.6 RMI-IIOPスタブの用意

J2EEアプリケーションからほかのJ2EEアプリケーションに含まれるEnterprise Beanや,ほかのJ2EEサーバ上で動作するEnterprise Beanを呼び出す場合には,呼び出し側にRMI-IIOPスタブを用意する必要があります。RMI-IIOPスタブを用意する方法は,次の3とおりです。

RMI-IIOPスタブが自動的に作成,取得される場合,および手動で取得する場合の,呼び出し先サーバと呼び出し元サーバのJ2EEアプリケーションのディレクトリ構成を示します。

〈この項の構成〉

(1) RMI-IIOPスタブが自動的に作成,取得される場合のJ2EEアプリケーションのディレクトリ構成

デプロイ時にRMI-IIOPスタブが自動的に作成される場合,または実行時にRMI-IIOPスタブが自動的にダウンロードされる場合の,呼び出し先のEnterprise Beanを含むJ2EEアプリケーションの構成を次に示します。

表L‒5 自動で作成,取得する場合のJ2EEアプリケーションの構成(呼び出し先)

ディレクトリ名またはファイル名

説明

/

アーカイブ内のルートディレクトリです。

 myejb.jar

呼び出し先のEnterprise Beanを含むEJB-JARファイルです。

/META-INF/

管理情報を格納するディレクトリです。jarコマンドによって自動的に作成されます。

 application.xml

JavaEE仕様で規定されたDDです。

デプロイ時にRMI-IIOPスタブが自動的に作成される場合,または実行時にRMI-IIOPスタブが自動的にダウンロードされる場合の,呼び出し元のサーブレットを含むJ2EEアプリケーションの構成を次に示します。

表L‒6 自動で作成,取得する場合のJ2EEアプリケーションの構成(呼び出し元)

ディレクトリ名またはファイル名

説明

/

アーカイブ内のルートディレクトリです。

 myapp.war

呼び出し元のサーブレットが含まれるWebアプリケーションです。WARファイル内のディレクトリ構成例を示します。

/(ルートディレクトリ)

/WEB-INF/

web.xml

/WEB-INF/lib/

*.jar(呼び出し先Enterprise Beanのホームインタフェース,コンポーネントインタフェースを含むJARファイル)

/WEB-INF/classes/

*.class(呼び出し元のサーブレットのクラスファイル)

/META-INF/

管理情報を格納するディレクトリです。jarコマンドによって自動的に作成されます。

 application.xml

Java EE仕様で規定されたDDです。

(2) RMI-IIOPスタブを手動で取得する場合のJ2EEアプリケーションのディレクトリ構成

手動でスタブクラスを取得して,呼び出し元のJ2EEアプリケーションに含ませる場合の,J2EEアプリケーションのディレクトリ構成を示します。呼び出し先のJ2EEアプリケーションの構成は,「付録L.6(1) RMI-IIOPスタブが自動的に作成,取得される場合のJ2EEアプリケーションのディレクトリ構成」で示す呼び出し先の構成と同じです。

表L‒7 手動で含ませる場合のJ2EEアプリケーションの構成(呼び出し元)

ディレクトリ名またはファイル名

説明

/

アーカイブ内のルートディレクトリです。

 myapp.war

呼び出し元のサーブレットが含まれるWebアプリケーションです。WARファイル内のディレクトリ構成例を示します。

/(ルートディレクトリ)

/WEB-INF/

web.xml

/WEB-INF/lib/

*.jar(呼び出し先Enterprise Beanのホームインタフェース,コンポーネントインタフェースを含むJARファイル)

stubs.jar(手動で取得したRMI-IIOPスタブを含むJARファイル)

/WEB-INF/classes/

*.class(呼び出し元のサーブレットのクラスファイル)

/META-INF/

管理情報を格納するディレクトリです。jarコマンドによって自動的に作成されます。

 application.xml

JavaEE仕様で規定されたDDです。

注※

クラスローダの構成上,スタブクラスとリモートインタフェースは両方とも同じ場所(/WEB-INF/lib)に配置する必要があります。