Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging


8.3.10 hrmlsdmsg(デッドメッセージの参照)

〈この項の構成〉

(1) 形式

hrmlsdmsg {-i デッドメッセージID|-n メッセージ通番 〔-e 出力メッセージ数〕}
         〔-o 出力メッセージバイト数〕 〔-p〕 〔-S システム名〕

(2) 機能

デッドメッセージキュー内のデッドメッセージの情報を表示します。デッドメッセージ情報やメッセージ内容が表示できます。

(3) オプション

-i デッドメッセージID

 〜<1〜39文字の識別子>

表示するデッドメッセージのデッドメッセージID(DMID)を指定します。

指定したDMIDのメッセージがデッドメッセージキュー内にない場合はエラーが発生します。

-n メッセージ通番

 〜<数字>((1〜65535))

表示するデッドメッセージのメッセージ通番を指定します。

指定できるメッセージ通番の上限値は,デッドメッセージキューに定義された最大メッセージ数です。指定したメッセージ通番以降にデッドメッセージがない場合は,エラーが発生します。

-e 出力メッセージ数

 〜<数字>((1〜100))《1》

表示するメッセージ数を指定します。-nオプションで指定したメッセージ通番から,このオプションに指定した数のデッドメッセージ情報が表示されます。

指定を省略した場合,一つのデッドメッセージ情報が表示されます。キュー内のメッセージ数よりも大きい値を指定した場合は,キュー内のメッセージの範囲で表示されます。

-o 出力メッセージバイト数

 〜<数字>((0〜1024))《0》(単位:バイト)

メッセージの内容を表示する場合に,表示するバイト数を指定します。

指定を省略した場合,または0を指定した場合は,メッセージの内容は表示されません。

-p

アプリケーション指定のプロパティを表示する場合に指定します。

JMS定義のプロパティ,およびReliable Messaging固有のプロパティは表示されません。

-S システム名

 〜<先頭が英字の1〜3文字の大文字英字または数字>

コマンドの操作対象となるシステム名(RMSystemNameプロパティ指定値)を指定します。

指定を省略した場合は,HRM_SYSTEM_NAME環境変数に指定したシステム名が設定されます。HRM_SYSTEM_NAME環境変数にもシステム名が指定されていないときはエラーが発生します。

(4) 出力形式

message number  =  aa....aa
dead message id  =  bb....bb
original queue name  =  cc....cc
original queue type  =  dd....dd
cause  =  ee....ee
dead message timestamp  =  ff....ff
create time  =  gg....gg
correlation id  =  hh....hh※1
group id  =  ii....ii※1
group seq  =  jj....jj※1
message id  =  kk....kk※1
property※2
 ll....ll  =  mm....mm※2※3
    :
 ll....ll  =  mm....mm※2※3
message type  =  nn....nn
message length  =  oo....oo
message
 00000000[0x pp....pp  pp....pp  pp....pp  pp....pp] qq....qq
                             :
 00000000[0x pp....pp  pp....pp  pp....pp  pp....pp] qq....qq
注※1

次の場合は表示されません。

  • デッドメッセージ移動元が受信用共用キューの場合

  • 転送されたBytesContainerメッセージの場合

  • メッセージ登録時に設定していない場合

注※2

-pオプションで,プロパティ表示を指定した場合に表示されます。

注※3

次の場合は表示されません。

  • デッドメッセージ移動元が受信用共用キューの場合

  • BytesContainerメッセージの場合

  • アプリケーション指定のプロパティが未設定の場合

  • メッセージのユニット識別子のプロパティ(JMS_HITACHI_UnitID)は表示されません。

aa....aa

メッセージ通番(10進数)

bb....bb

デッドメッセージID(文字列)

cc....cc

デッドメッセージキュー移動前のキュー名(文字列)

dd....dd

デッドメッセージキュー移動前のキューの種類

  • LOCAL:ローカルキュー

  • SHARE_RECEIVE:受信用共用キュー

  • TRANSMIT:転送キュー

ee....ee

デッドメッセージキュー移動原因(文字列)

表示文字列は,API仕様のReliable Messaging固有のプロパティでの「JMS_HITACHI_DeadMessageCause」に設定される文字列と同じです。

ff....ff

デッドメッセージキュー移動時間(文字列)

gg....gg

メッセージ生成時刻(文字列)

デッドメッセージキュー移動元が受信用共用キューの場合,または転送されたBytesContainerメッセージの場合,****/**/** **:**:**.*** (*************)が表示されます。

hh....hh

JMSCorrelationID(文字列)

ii....ii

JMSXGroupID(文字列)

jj....jj

JMSXGroupSeq(10進数)

kk....kk

JMSMessageID(文字列)

ll....ll

プロパティ名(文字列)

mm....mm

プロパティ値(文字列)

プロパティの型の文字列表現で表示されます。プロパティ値にnullを設定した場合は表示されません。

nn....nn

メッセージ種別

  • TEXT_MESSAGE:テキストメッセージ

  • BYTE_MESSAGE:バイトメッセージ

  • OBJECT_MESSAGE:オブジェクトメッセージ

  • OBJECT_MESSAGE(BYTES_CONTAINER):BytesContainerメッセージ

  • MESSAGE:メッセージ

BytesContainerについては,「7.8.2 BytesContainerインタフェース」を参照してください。

oo....oo

メッセージ長(10進数)

メッセージ種別がTEXT_MESSAGE,またはBYTE_MESSAGEの場合だけ表示されます。

pp....pp

メッセージ内容(16進数)

qq....qq

メッセージ内容(文字列)

次に示す文字以外の文字データがメッセージ中にある場合,その文字データはピリオド(.)に変換して出力されます。

  • 半角文字の英数字

  • 半角文字のパーセント(%),スラント(/),ピリオド(.),アンダースコア(_)および空白( )

(5) 注意事項