Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging


2.3.2 メッセージ取り出しモード

キューの作成時には,次のようにメッセージ取り出しモードを指定できます。

メッセージ取り出しモードには次に示す属性があり,アプリケーションがキューからメッセージを受信するときの多重化制御が異なります。

〈この項の構成〉

(1) ユニット識別子の設定

アプリケーションは送信対象のメッセージに対して,Reliable Messaging固有のプロパティJMS_HITACHI_UnitID(String型)を利用して,メッセージのユニット識別子を設定できます。

ユニット識別子のプロパティ名は大文字小文字を区別します。プロパティ名,型を間違えて設定した場合,アプリケーション指定のプロパティとして扱われます。この場合,ユニット識別子による配信順序制御は行われません。また,空文字やNULLをメッセージ識別子として設定した場合も,メッセージはユニット識別子による配信順序制御の対象とはなりません。

キューに格納されたメッセージのユニット識別子は,メッセージの表示コマンドで参照できます。コマンドの詳細については,「8. コマンドリファレンス」を参照してください。

(2) キューのメッセージ取り出しモードの設定

ユニット識別子による配信順序制御は,キューの作成時にメッセージ取り出しモードとして指定できます。ただし,キューの永続性が非永続キュー属性である必要があります。永続属性のキューに対して,-dオプションとしてparallel_unit_orderを指定すると例外が発生し,キューの作成に失敗します。

また,キューの属性変更コマンドを利用して,キューの取り出しモードをパラレル取り出し属性(ただし,同一ユニット識別子の配信順序制御)に変更することもできます。

(3) 注意事項