Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus Reliable Messaging


2.2.4 送信用共用キュー

送信用共用キューは,共用キューを使用して複数システム間でのアプリケーション連携をする場合に,メッセージのあて先として指定するキューです。

送信用共用キューは定義だけのキューです。メッセージが格納されるメモリやディスク領域などの実体は,受信側システムの受信用共用キューです。アプリケーションが(送信側システムにとっての)送信用共用キューにメッセージを登録すると,実体上は(受信側システムにとっての)受信用共用キューに登録されます。

(送信側システムにとっての)送信用共用キューは(受信側システムにとっての)受信用共用キューとn:1(n:任意の整数)に対応づけることができます。そのため,受信側システムでは,複数の送信側システムから送信されたメッセージを一つの受信用共用キューに格納するような構成にできます。

送信用共用キューによるメッセージの送信は,永続版リソースアダプタの場合だけ利用できます。

送信用共用キューの概要を次の図に示します。

図2‒6 送信用共用キューの概要

[図データ]

注意

送信用共用キューは,接続先のデータベースの種別がHiRDBのときだけ作成できます。接続先のデータベースの種別がOracleのときに送信用共用キューを作成するとエラーが発生します。