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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server


付録F.2 HTTP Serverの設定

サーバクラスタに適用するための,HTTP Serverの設定手順を次に示します。

  1. HTTP Serverを各ノードのローカルディスクにそれぞれインストールします。

  2. 各ノードで,HTTP ServerをWindowsのサービスとして登録します。

    登録するサービス名は各ノードで共通にします。HTTP Serverをインストールしたときに登録される,サービス名"Cosminexus HTTP Server"のサービスをクラスタ化したい場合は,この手順は不要です。

  3. サーバクラスタの設定をします。

    付録F.3 サーバクラスタの設定」を参照してください。

  4. HTTP Serverのコンフィグファイルを各ノードに配布します。

  5. サーバクラスタのクラスタ化されたサービスやアプリケーションをオンラインにします。

環境設定については,次の点に注意してください。

〈この項の構成〉

(1) バーチャルホストの場合

フェイルオーバの結果,クライアントに返送されるサーバ名が変化する場合があります。このため,バーチャルホストでもServerNameディレクティブは必ず設定してください。

(2) IPアドレスの指定

IPアドレスを指定するディレクティブ(<VirtualHost>,BindAddress,Listen)では,LANカードに指定されたIPアドレス(他ノードに移動できないIPアドレス)ではなく,再配置できるIPアドレス(リソースモジュールに対して与えられ,他ノードに移動できるIPアドレス)を使用してください。

(3) コンフィグファイルの文法チェック

サーバクラスタの起動の前には,インストールしたディレクトリで"httpsd -t"を実行し,サーバ設定が正しいことを確認してください。HTTP Serverのコンフィグファイルの中で,IPアドレスや記憶域など,クラスタのサービスやアプリケーションに属しているリソースを参照している場合,確認しようとしているノードにサービスやアプリケーションを移動してから,”httpsd -t”を実行してください。

(4) コンフィグファイルの変更

サービスがオンライン中のノードで,httpsdコマンドやスタートメニューによってHTTP Serverのサービスを再起動すれば,サーバクラスタで使用中のサービスをオフラインにすることなくHTTP Serverの設定を変更できます。コンフィグファイルの変更内容は,ほかのノードにも反映する必要があります。

(5) CRLを使用して運用している場合

待機ノードにも,1次ノードと同様のCRLを設定する必要があります。

(6) リソースの種類

HTTP Serverをリソースで指定する場合,汎用アプリケーションではなく汎用サービスで指定してください。汎用アプリケーションでは,HTTP Serverは正常に動作しません。