Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server


付録D.1 ハードウェア構成例とMC/ServiceGuardの動作概要

MC/ServiceGuardは,監視対象のシステム(以降,1次系とする)に障害が発生すると,予備のシステム(以降,待機系とする)に処理を切り替えてサービスを続行します。この動作を,フェイルオーバといいます。ローカルノードでの運用と複数ノードでの運用で,フェイルオーバの動作が異なります。

それぞれのハードウェア構成例とフェイルオーバの概要を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) ローカルノードの運用の例

LANは二重化していて,一方を1次LAN,他方を待機LANとしているシステムで,双方のLANに対応するLANカードを接続している場合の例を示します。

この場合,1次系LANカードに障害が発生すると,同一ノード上の待機系LANカードに接続が切り替えられます。ローカルノードの運用の例を次に示します。

図D‒1 ローカルノードの運用の例

[図データ]

(2) 複数のノードの運用の例

LANを二重化した場合の例について示します。

一方を1次LAN,他方を待機LANとしているシステムで,双方のLANに対応するLANカードをそれぞれのノードに接続します。さらに,ハートビート専用LANまたはRS232通信を使用したハートビートラインを設け,1次LANと合わせハートビート用の通信線を2重構成とします。ディスク記憶装置は,ノード間で共有します。

1次ノードに障害が発生し,他ノードへのフェイルオーバが必要だと判断すると,1次系システムを停止させ,待機系システム上で再度パッケージを起動してサービスを継続させます。共有ディスクは,待機系システムの方にマウントされます。複数ノードの運用の例を次に示します。

図D‒2 複数ノードの運用の例(MC/ServiceGuard)

[図データ]