Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server


4.9.3 レスポンスメッセージ

〈この項の構成〉

(1) サーバからクライアントに送信されるクッキーについて

HWS作成モード

HTTP Serverで作成したクッキーは,Set-Cookieヘッダによってクライアントへ返送されます。Set-Cookieヘッダは一つのレスポンスに複数指定できるため,ここで作成するクッキーは,ほかのクッキーに影響しません。HTTP Serverで返送するSet-Cookieヘッダを次に示します。

Set-Cookie: NAME=VALUE; expires=DATE; path=/; domain=DOMAIN_NAME; secure
NAME=VALUE

NAMEにはQOSCookieNameディレクティブで指定した名称が設定されます。VALUEにはリクエスト制御用の値が設定されます。

expires=DATE

クッキーが無効となる時刻。"リクエストの受信時刻+QOSCookieExpiresディレクティブ設定値"によって求めた値が,RFC822形式で設定されます。

path=/

クッキーが有効となるURL。このモジュールでは,クッキーが有効となるドメイン内の,すべてのURLで有効となるように設定されます。

domain=DOMAIN_NAME

クッキーが有効となるドメイン。QOSCookieDomainディレクティブで指定されます。

secure

SSLによる通信時だけ,クッキーをクライアントからサーバに送信するかどうかの指定。QOSCookieSecureディレクティブで指定されます。

ユーザ作成モード

HTTP Serverではクッキーを作成しません。HTTP Server以外で作成されたクッキーが,Set-Cookieヘッダによってクライアントへ返送されます。

(2) 流量制限機能によって拒否された場合のヘッダについて

流量制限機能によって拒否された場合,レスポンスメッセージをキャッシュできなくするためのヘッダであるExpiresを,レスポンスヘッダに含めます。これは,サーバ側でリクエスト処理が可能であっても,プロキシまたはブラウザでキャッシュされると,キャッシュされたメッセージがブラウザに表示されて,サーバにリクエストしない場合があるためです。また,拒否メッセージ送信後はサーバ側からコネクションを切断します。

そのほかのレスポンスヘッダは,次のように設定されます。Content-Typeには,AddDefaultCharsetで指定した文字セットが付加されます。

(i)ステータスコード503の標準メッセージ

Content-Type:text/html

(ii)QOSResponseによるカスタマイズされたメッセージ

Content-Type:QOSResponseディレクティブ指定値

(iii)QOSRedirectによるステータスコード302のメッセージ

Content-Type:text/html

Location:QOSRedirectディレクティブ指定値