Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)


3.2.1 アプリケーション属性ファイルの指定内容

アプリケーション属性ファイルは,次に示すDOCTYPE宣言を持ちます。

<!DOCTYPE hitachi-application-property PUBLIC '-//Hitachi, Ltd.//DTD Application Property 8.0//EN' 'file:///<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/admin/dtds/hitachi-application-property_8_0.dtd'>

アプリケーション属性ファイルは,次に示すタグを持つxmlファイルです。

なお,属性ファイルのバージョンは,以前のバージョンのものでも使用できます。

タグ名

出現パターン

説明

<hitachi-application-property>

1回

ルートタグ。

<description>

0または1回

アプリケーションの説明。

<icon>

0または1回

Deployツール上に表示されるJ2EEアプリケーションのアイコンの定義を行います。

<small-icon>

0または1回

スモールアイコン(16×16)のファイル名。

<large-icon>

0または1回

ラージアイコン(32×32)のファイル名。

<lookup-name>

1回

クライアントからEJBをルックアップするときに使う名前を255文字以下で指定します。

HITACHI_EJB/SERVERS/<サーバ名称>/EJB/<アプリケーションのルックアップ名>/<EJBのルックアップ名>の<アプリケーションのルックアップ名>に相当します。このタグは参照専用です。ルックアップ名はアプリケーション名を基に自動的に作られます。※1

<library-directory>

0または1回

ライブラリJARを格納するディレクトリ名を表示します。DD(application.xml)にタグが指定されていないまたは,J2EEアプリケーションにDD(application.xml)が含まれていない場合は,"lib"が表示されます。空タグの場合,J2EEアプリケーションのルート直下を示します。※1

<security-prop>

1回

Enterprise Beanのセキュリティの管理方法。

<security-method>

1回

セキュリティの管理方法。

次のどれかを指定します。

disable_methods_without_roles

セキュリティロールを割り当てていないメソッドは実行できません。

map_methods_without_roles

セキュリティロールを割り当てていないメソッドには,default-security-roleで指定したデフォルトセキュリティロールが割り当てられます。

no_security_for_methods_without_roles
  • セキュリティロールが割り当てられていないメソッドはどのユーザでも実行できます。

  • セキュリティロールが割り当てられているメソッドはセキュリティロールによって実行が制限されます。

no_security_for_all_methods

セキュリティロールが割り当てられているメソッドも割り当てられていないメソッドもすべてどのユーザでも実行できます。

<default-security-role>

0または1回

security-methodにmap_methods_without_rolesを指定した場合のデフォルトセキュリティロール。

map_methods_without_roles以外を指定している場合は省略できます(設定されていてもcjsetapppropで無視されます)。

<start-order>

0または1回

J2EEアプリケーション開始時および停止時の順番。

開始時は昇順で開始処理が行われ,終了時は降順に停止処理が行われます。

0≦start-order≦2147483647

<scheduling-unit>

「機能解説 拡張編」−「3.2.5

0または1回

キューの配置モデルの指定。

次のどちらかを指定します。

Application

キューをアプリケーションごとに配置します。

デフォルトは,Applicationです。

Bean

キューをBeanごとに配置します。

<scheduling>

「機能解説 拡張編」−「3.4

0または1回

CTMとの連携についての定義。

なお,このタグは構成ソフトウェアにComponent Transaction Monitorを含む製品だけに有効です。それ以外の場合に指定するとエラーになります。利用できる製品については,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説」の「2.2.1 製品と構成ソフトウェアの対応」を参照してください。

<queue-name>

「機能解説 拡張編」−「3.2.5

1回

スケジューリングをするキューの名称を,63文字までの英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)およびアンダースコア(_)で指定します。デフォルト値は,アプリケーション名です。※2

<parallel-count>

「機能解説 拡張編」−「3.4

1回

CTMがアプリケーションを呼び出すために用意するスレッド数を,1〜127の範囲で指定します。デフォルトは,1です。

CTM経由で呼び出されるBeanで,Maximumの値がparallel-countの値より小さい場合エラーとなります。

<queue-length>

「機能解説 拡張編」−「3.4

0または1回

スケジューリングをするキューの長さを,1〜32767の整数値で指定します。

キューを共有する場合,キューを共有するアプリケーション間やBean間で設定値が異なるとき,すでに生成されているキューの長さが有効になります。

<managed-by-ctm>

「機能解説 拡張編」−「3.4

1回

CTM連携をするかどうかの指定。

次のどちらかを指定します。

true

CTMと連携します。

false

CTMと連携しません。

デフォルト値は,falseです。

<ref-libraries>

0または1回

参照するライブラリの指定。

<classpath>

1回以上

クラスパスの指定。

ref-librariesが指定されていて,このタグが存在しない場合,エラーとなります。

このタグを複数指定した場合,指定した順序でランタイム属性に設定されます。クラスローダに設定されるクラスパスについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「付録B.3 クラスローダに設定されるクラスパス」を参照してください。

<method-observation-recovery-mode>

0または1回

J2EEアプリケーションの時間監視機能の障害回復モードの指定。

ここでは,threadだけが指定できます。

thread

スレッドを停止します。

注※1

cjgetapppropコマンドで出力されたものに対し,タグ名の変更,タグの追加・削除,値の変更をしてはいけません。

注※2

<scheduling-unit>にApplicationを設定していて,かつ<queue-name>を省略する場合,application.xmlの<appliction><display-name>には<queue-name>で指定可能な範囲の値を定義してください。