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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


10.2.1 snapshotログ収集対象定義ファイル

snapshotログは,システム保守に必要な情報およびアプリケーション保守に必要な情報を収集します。

snapshotログ収集対象定義ファイルでは,snapshotログとして収集する,一次送付資料,二次送付資料,および定義送付資料の対象ファイルを設定します。このファイルを編集することで,snapshotログ収集対象のパスを変更することができます。

〈この項の構成〉

(1) 形式

次の形式で指定します。

注※

正規表現については,java.util.regex.Patternの定義を参照してください。

(2) 格納先およびファイル名

インストール時のデフォルト設定ファイルを編集する場合

次のファイルを編集してください。

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\config\snapshotlog.conf

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\config\snapshotlog.2.conf

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\config\snapshotlog.param.conf

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/manager/config/snapshotlog.conf

    /opt/Cosminexus/manager/config/snapshotlog.2.conf

    /opt/Cosminexus/manager/config/snapshotlog.param.conf

snapshotlog.confには,一次送付資料として収集する対象を設定します。

snapshotlog.2.confには,二次送付資料として収集する対象を設定します。

snapshotlog.param.confには,定義送付資料として収集する対象を設定します。

snapshotログの収集対象ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.3.3 snapshotログの収集」を参照してください。

任意のファイルを指定する場合

格納先およびファイル名は任意です。

次の場所にあるテンプレートをコピーして使用してください。

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\config\templates\

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/manager/config/templates/

(3) 使用できる変数

パスを指定する場合,次の変数が使用できます。

表10‒2 snapshotログ収集対象定義ファイルで使用できる変数

変数

内容

${cosminexus.home}

Application Serverのインストールディレクトリ

${user.home}

ユーザのホームディレクトリ

${hws.home}

HTTP Serverのインストールディレクトリ

${com.cosminexus.manager.log.dir}

Managerのログ出力ディレクトリ

&{prfspool}

論理サーバの環境設定で,パフォーマンストレーサの[設定]タブを選択し,[パフォーマンストレーサの設定]のスプールディレクトリで設定された値

&{ctmspool}

論理サーバの環境設定で,CTMドメインマネジャの[基本設定]タブを選択し,[CTMドメインマネジャの基本設定]のスプールディレクトリで設定された値

&{ejb.public.directory}

論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[コンテナ]-[J2EE]タブを選択し,[J2EEコンテナの設定]の作業ディレクトリの定義で設定された値

&{webserver.work.directory}

論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[コンテナ]-[Web]タブを選択し,JSP用一時ディレクトリで設定された値

&{ejb.server.log.directory}

論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[サービス]-[ログ]タブを選択し,ログ出力ディレクトリで設定された値

&{webserver.logger.access_log.inprocess_http.filename}

論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[サービス]-[トランザクション]タブを選択し,[アクセスログの設定]の出力ファイル名で設定された値

&{ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1}

論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[HTTPサーバ]-[ログ]タブを選択し,インプロセスOTSのステータスファイル格納先で設定された値

&{ejbserver.distributedtx.ots.status.directory2}

論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[HTTPサーバ]-[ログ]タブを選択し,インプロセスOTSのステータスファイル格納先(予備)で設定された値

&{core.dump.directory}

論理サーバの環境設定で,Webサーバの[設定]タブを選択し,[Webサーバの基本的な設定]のコアダンプ出力先ディレクトリで設定された値

&{hws.logfile.dir}

論理サーバの環境設定で,Webサーバの[設定]タブを選択し,[Webサーバの出力するログの設定]のログ出力先ディレクトリで設定された値

&{jklogfiledir}

論理サーバの環境設定で,Webサーバの[リダイレクタ]タブを選択し,ログ出力先ディレクトリで設定された値

&{jktracelogfiledir}

論理サーバの環境設定で,Webサーバの[リダイレクタ]タブを選択し,保守用のトレースログのログ出力先ディレクトリで設定された値

&{ctm.RegOption}

CTMレギュレータの設定ファイル

&{ctm.TSCGwOption}

OTMゲートウェイの設定ファイル

${adminagent.prftrace_dir}

一時PRFトレースファイルの出力先ディレクトリ

  • $はシステムプロパティ,&はManagement Serverの内部変数を表します。

  • 値に"$"を含む変数は使用できません。

  • snapshotログ収集コマンドを使って収集する場合は,&を使用したManagement Serverの内部変数は使用できません。ただし,「&{ejb.public.directory}」はsnapshotログ収集コマンドでも使用できます。

(4) 記述例

/home/logdir/message1.logを収集する場合
/home/logdir/message1\.log
/opt/Cosminexus/manager/logディレクトリ直下のファイルをすべて収集する場合
${cosminexus.home}/manager/log/.+
J2EEサーバのJavaVMのスレッドダンプを収集する場合(作業ディレクトリ=/home/workdir,J2EEサーバ名=Server1)
/home/workdir/ejb/Server1/javacore.+\.txt
注※

"\"は"."(ピリオド)の打ち消し文字です。

"."(ピリオド)は,任意の文字を表します。

"+"は,1回以上を表します。