Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


8.2.3 adminagentuser.cfg(運用管理エージェント用オプション定義ファイル)

〈この項の構成〉

(1) 形式

次のようにキーを指定します。

<キー名称>=<値>
指定方法
  • 改行までが値になります。

  • #で始まる行はコメントとみなされます。

  • 1行に65535バイトまで指定できます。

  • 値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。

  • ASCII文字で指定してください。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

運用管理エージェントを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。

このファイルが存在し,かつ運用管理エージェントからこのファイルの読み込みができる場合に,ファイルの内容が反映されます。このファイルが存在する場合に,運用管理エージェントからこのファイルの読み込みができないときには,運用管理エージェントの起動に失敗します。

このファイルが存在しない場合は,オプションの設定は行わないで,運用管理エージェントが起動されます。

(4) 指定できるキー

指定できるキーとデフォルト値を次に示します。不正なキーを指定した場合は,運用管理エージェントの起動に失敗します。

キー名称

内容

デフォルト値

add.class.path

クラスパスに追加する値を指定します。

複数の値を指定する場合,同じキー名称を使用して,クラスパスを指定してください。指定内容には,Application Serverのインストールディレクトリを「${cosminexus.home}」で指定できます。

(指定例)

add.class.path=C:/home/lib/mylib.jar

なし

add.jvm.arg

JavaVMを起動するときのオプションを指定します。

次のJavaVMのオプションを指定できます。

  • -Xms<size>

  • -Xmx<size>

  • -XX:MetaspaceSize=<value>

  • -XX:MaxMetaspaceSize=<value>

  • -XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbort(08-50以降)

複数のオプションを指定する場合,同じキー名称を使用して,次のように指定してください。

(指定例)

add.jvm.arg=-Xms128m

add.jvm.arg=-Xmx256m

JavaVMが認識できない値を指定した場合,運用管理エージェントの起動は失敗します。

なし

add.library.path

ライブラリ検索パスに追加する値を指定します。

複数の値を指定する場合,同じキー名称を使用して,ライブラリ検索パスを指定してください。指定内容には,Application Serverのインストールディレクトリを「${cosminexus.home}」で指定できます。

(指定例)

add.library.path=C:/home/bin

なし

add.network.drive

ネットワークドライブとして割り当てるドライブの名前および割り当て先のディレクトリパスを指定します。

(指定例)

X=\\host\dir

なお,パスの最後が"\"で終わっていると,ネットワークドライブに接続できない場合があります。

UNIXで設定した場合,/opt/Cosminexus/manager/adminagent.errにKEOS21401-Eメッセージが出力されて,終了コード1で運用管理エージェントが終了します。

なし

(5) 注意事項

運用管理エージェントでjava.lang.OutOfMemoryErrorが発生した場合に,このファイルで,次のようにJavaヒープの最大サイズを拡張します。

add.jvm.arg=-Xmx<Javaヒープの最大サイズ>