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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


6.2.3 config.properties(CJMSPブローカー個別プロパティファイル)

〈この項の構成〉

(1) 形式

次のようにキーを指定します。

<キー名称> = <値>
指定方法
  • 改行までが値になります。

  • #で始まる行はコメントとみなされます。

  • 値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。

  • 指定範囲外の値を指定した場合は範囲外の値指定時の値が適用されます。値を指定しなかった場合は値未指定時の値が適用されます。これらの場合,コンソール上に警告メッセージが表示されます。

(2) ファイルの格納先

デフォルトの格納先を次に示します。なお,varディレクトリの格納先は,cjmsbrokerコマンドの-varhomeオプションで変更できます。

以降,<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\cjmsp(Windowsの場合)または/opt/Cosminexus/CC/cjmsp(UNIXの場合)のことを,<CJMSP_HOME>と表記します。

(3) 機能

個別のCJMSPブローカーを実行するシステムプロパティを指定します。

config.propertiesとcommonconfig.propertiesとで異なる値が指定されている場合,config.propertiesの値が優先されます。

CJMSPブローカーの起動中にこのファイルの内容を変更した場合,変更した内容はCJMSPブローカーを再起動したときに反映され,有効になります。

(4) 設定できるキー

設定できるキーについて次に示します。なお「値未指定時」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

(a) コネクションサービス

コネクションサービスに関するプロパティについて次に示します。

キー名称

内容

指定可能値

範囲外の値指定時

値未指定時

VR

imq.admin.tcp.port

adminサービス用のポート番号を指定します。

ファイアウォールを使用してCJMSPブローカーに接続する場合は,このプロパティを使用して静的にポート番号を指定する必要があります。

次の場合,ポートマッパーによってポート番号が動的に割り当てられます。

  • 0を指定した場合

  • ユーザが指定可能値範囲外の値(65535以上)を指定した場合

-1および1〜1024の値を指定した場合,動作は保証されません。

0,1025〜

65535

0

0

08-50

imq.hostname

すべてのコネクションサービス用デフォルトホスト名またはIPアドレスを指定します。

複数のサーバにCJMSプロバイダをインストールする場合,このプロパティを指定することをお勧めします。

ホスト名に無効な文字列を指定した場合,CJMSPブローカーを開始できません。また,localhostまたはループバックアドレス(127.*.*.*)を指定した場合,CJMSPブローカーへリモート接続はできません。

なお,このプロパティに値を指定しない場合(「imq.hostname=」までを指定した場合),CJMSPブローカー起動時には,ローカルホストのCJMSPブローカーに接続します。このとき,ホスト名は出力されません。例えば,このプロパティに値を指定しないでimq.portmapper.portに7676を指定した場合,CJSMPブローカーを起動時には「:7676」と出力されます。

<ホスト名>

08-50

imq.jms.tcp.port

jmsサービス用のポート番号を指定します。

ファイアウォールを使用してCJMSPブローカーに接続する場合は,このプロパティを使用して静的にポート番号を指定する必要があります。

次の場合,ポートマッパーによってポート番号が動的に割り当てられます。

  • 0を指定した場合

  • ユーザが指定可能値範囲外の値(65535以上)を指定した場合

-1および1〜1024の値を指定した場合,動作は保証されません。

すでに使用されているポート番号を指定した場合,ブローカーの起動には成功しますが,jmsサービスは使用できません。この状態でcjmsicmd list svcコマンドを実行すると,jmsサービスの状態は「UNKNOWN」と表示されます。「UNKNOWN」はサービスが起動していない,または使用できない状態を示します。

0,1025〜

65535

0

0

08-50

imq.portmapper.port

CJMSPクライアントがCJMSPブローカーに接続するためのポートマッパーのポート番号を指定します。

複数のCJMSPブローカーインスタンスが同じホスト上で起動している場合,それぞれ異なるポートマッパーのポート番号を指定する必要があります。

1025〜65535

7676

7676

08-50

(凡例)

−:該当なし。

(b) 永続化サービス

永続化サービスに関するプロパティについて次に示します。

キー名称

内容

指定可能値

範囲外の値指定時

値未指定時

VR

imq.persist.file.sync.enabled

メモリ上のデータのファイルへの書き込み処理を同期と非同期のどちらで実行するかを指定します。

trueを指定した場合,書き込み処理は同期で実行されます。この場合,システム障害が発生したときにデータが紛失することを防げますが,処理性能に影響があります。falseを指定した場合,書き込み処理は非同期で実行されます。

どちらを指定するかは,性能テストを実行した上で決定することをお勧めします。

また,アプリケーションで配信モードとして「javax.jms.DeliveryMode.PERSISTENT」と指定している場合,このプロパティはtrueにすることをお勧めします。

指定できる値を次に示します。

  • true

  • false

false

false

08-50

(c) 送信先自動生成の設定

送信先自動生成の設定に関するプロパティについて次に示します。

キー名称

内容

指定可能値

範囲外の値指定時

値未指定時

VR

imq.autocreate.destination.maxNumMsgs

未受信のメッセージ数の最大値を指定します。

-1または0を指定した場合,メッセージ数は無制限になります。

-1〜2147483647

100000

100000

08-50

imq.autocreate.destination.maxTotalMsgBytes

未受信メッセージ用の総合メモリサイズの最大値をバイトで指定します。単位を指定する場合は,値の末尾に次の文字列を追加してください。単位を指定しない場合は,バイトとして扱われます。

  • バイト:b

  • キロバイト:k

  • メガバイト:m

-1または0を指定した場合,メッセージ数は無制限になります。

-1〜2147483647(単位:バイト)

10m

10m

08-50

imq.autocreate.queue.consumerFlowLimit

同一バッチでキューコンシューマーに配信されるメッセージ数の最大値を指定します。

-1を指定した場合,メッセージ数は無制限になります。

指定できる値を次に示します。

  • -1

  • 1〜2147483647の整数

100

100

08-50

imq.autocreate.topic.consumerFlowLimit

同一バッチでトピックコンシューマーに配信されるメッセージ数の最大値を指定します。

-1を指定した場合,メッセージ数は無制限になります。

指定できる値を次に示します。

  • -1

  • 1〜2147483647の整数

1000

1000

08-50

(d) モニタリングプロパティの設定

モニタリングの設定に関するプロパティについて次に示します。

キー名称

内容

指定可能値

範囲外の値指定時

値未指定時

VR

imq.metrics.interval

メトリクス情報をロガーおよびコンソールに書き込む時間を秒単位で指定します。

0を指定した場合,メトリクスを出力しません。

0〜2147483647

0

0

08-50

(e) CJMSPブローカーログプロパティ

CJMSPブローカーログに関するプロパティについて次に示します。

キー名称

内容

指定可能値

範囲外の値指定時

値未指定時

VR

broker.logger.ExceptionLogFile.filenum

作成するログファイル数の最大値を指定します。

1〜16

2

2

08-50

broker.logger.ExceptionLogFile.filesize

ログファイルサイズの最大値を指定します。

最大値を超える場合,新しいファイルが作成され,ログファイルの内容が新しいファイルに出力されます。

8192〜4194304

1048576

1048576

08-50

broker.logger.MessageLogFile.filenum

作成するログファイル数の最大値を指定します。

1〜16

2

2

08-50

broker.logger.MessageLogFile.filesize

ログファイルサイズの最大値を指定します。

最大値を超える場合,ログファイルの内容が新しいファイルに出力されます。

8192〜4194304

1048576

1048576

08-50

broker.logger.MessageLogFile.trace.level

ログのレベルを指定します。

指定したレベルに基づいて情報がログファイルに出力されます。

指定できる文字列を次に示します。

  • ERROR

  • WARNING

  • INFO

ERROR

ERROR

08-50

(f) そのほかのプロパティ

そのほかに関するプロパティについて次に示します。

キー名称

内容

指定可能値

範囲外の値指定時

値未指定時

VR

imq.instanceconfig.version

内部処理で使用するプロパティです。設定されている内容を変更しないでください。

08-50

(凡例)

−:該当なし。