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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編


付録C.1 システムの起動手順

システムの起動手順について説明します。

注意事項

システム構成によって,アプリケーションサーバだけを起動する場合と,アプリケーションサーバのほかに,統合ネーミングスケジューラサーバを起動する場合があります。

アプリケーションサーバのほかに,統合ネーミングスケジューラサーバを起動する場合,次の点に注意してください。

  • 統合ネーミングスケジューラサーバの起動順序は任意です。

次に,アプリケーションサーバ,および統合ネーミングスケジューラサーバの起動手順について説明します。

なお,データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどの関連製品は起動済みであることを前提に説明します。データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどを使用している場合は,必要に応じてあらかじめ起動しておいてください。

〈この項の構成〉

(1) アプリケーションサーバの起動の流れ

アプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。

ここでは,標準システム構成の場合と,CTMを使用する構成の場合のアプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。

アプリケーションサーバの起動の流れを次の図に示します。

図C‒1 アプリケーションサーバの起動の流れ(Windowsの場合)

[図データ]

図中の1.〜10.について説明します。

  1. システム起動時の環境変数の設定

    環境変数を設定します。環境変数の設定方法については,「付録C.2(1) システム起動時の環境変数の設定」を参照してください。

  2. PRFデーモンの起動

    cprfstartコマンドでPRFデーモンを起動します。起動方法については,「付録C.2(2) PRFデーモンの起動」を参照してください。

  3. スマートエージェントの起動

    CTMを使用しない場合,この操作は不要です。

    osagentコマンドでスマートエージェントを起動します。起動方法については,「付録C.2(3) スマートエージェントの起動」を参照してください。

  4. CTMドメインマネジャの起動

    CTMを使用しない場合,この操作は不要です。

    ctmdmstartコマンドでCTMドメインマネジャを起動します。起動方法については,「付録C.2(4) CTMドメインマネジャの起動」を参照してください。

  5. CORBAネーミングサービスの起動

    J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービスは,J2EEサーバ起動時にインプロセスで起動することを推奨します。

    アウトプロセスでの起動方法については,「付録C.2(5) CORBAネーミングサービスの起動」を参照してください。

  6. CTMデーモンの起動

    CTMを使用しない場合,この操作は不要です。

    ctmstartコマンドでCTMデーモンを起動します。起動方法については,「付録C.2(6) CTMデーモンの起動」を参照してください。

  7. J2EEサーバの起動

    cjstartsvコマンドでJ2EEサーバを起動します。起動方法については,「付録C.2(7) J2EEサーバの起動」を参照してください。

  8. リソースの開始

    リソースを使用しない場合,この操作は不要です。また,J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタを利用する場合もこの操作は不要です。

    サーバ管理コマンド(cjstartrar,cjstartjb)でリソースを開始します。開始方法については,「付録C.2(8) リソースの開始」を参照してください。

  9. J2EEアプリケーションの開始

    サーバ管理コマンド(cjstartapp)でJ2EEアプリケーションを開始します。なお,リソースアダプタを含んだJ2EEアプリケーションの場合,J2EEアプリケーションに含まれるすべてのリソースアダプタが同時に開始されます。

    開始方法については,「付録C.2(9) J2EEアプリケーションの開始」を参照してください。

  10. Webサーバの起動

    起動方法については,ご使用のWebサーバのマニュアルを参照してください。

    なお,Webサーバの起動のタイミングはシステムの運用形態に依存しますが,この順序で起動することでJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを制御できます。Webサーバ起動後,WebクライアントからのJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを開始します。開始方法については,「付録C.2(10) Webサーバの起動」を参照してください。

(2) 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ

統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れを次の図に示します。

図C‒2 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ(Windowsの場合)

[図データ]

図中の1.〜6.について説明します。

  1. システム起動時の環境変数の設定

    環境変数を設定します。環境変数の設定方法については,「付録C.2(1) システム起動時の環境変数の設定」を参照してください。

  2. PRFデーモンの起動

    cprfstartコマンドでPRFデーモンを起動します。起動方法については,「付録C.2(2) PRFデーモンの起動」を参照してください。

  3. スマートエージェントの起動

    osagentコマンドでスマートエージェントを起動します。起動方法については,「付録C.2(3) スマートエージェントの起動」を参照してください。

  4. CTMドメインマネジャの起動

    ctmdmstartコマンドでCTMドメインマネジャを起動します。起動方法については,「付録C.2(4) CTMドメインマネジャの起動」を参照してください。

  5. CORBAネーミングサービスの起動

    CTM用のグローバルCORBAネーミングサービスを起動します。起動方法については,「付録C.2(5) CORBAネーミングサービスの起動」を参照してください。

  6. CTMデーモンの起動

    ctmstartコマンドでCTMデーモンを起動します。起動方法については,「付録C.2(6) CTMデーモンの起動」を参照してください。