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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編


ctmidl2cpp(C++スタブ生成コマンド)

〈このページの構成〉

形式

ctmidl2cpp  [-h] |
            [-TSCclient_ext <文字列>] [-client_ext <文字列>]
            [-TSChdr_suffix <拡張子名>] [-hdr_suffix <拡張子名>]
            [-TSCsrc_suffix <拡張子名>] [-src_suffix <拡張子名>]
            [-TSCroot_dir <パス名>] [-root_dir <パス名>]
            [-TSCsrc_dir <パス名>]
            [-TSChdr_dir <パス名>]
            [-TSCexport <文字列>] [-export <文字列>]
            [-type_code_info]
            [-namespace]
            [-gen_included_files]
            [[-I <ディレクトリ>[;<ディレクトリ>...]]...]
            [-A] <IDLファイル>
注※

OTMV5環境でだけ使用できます。

機能

IDLファイルからOTMクライアント用のC++のスタブコードを生成します。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。

-TSCclient_ext <文字列>

クライアント部分を出力するファイル名称に付ける文字列を指定します。省略した場合は"_TSC_c"が設定されます。

-client_ext <文字列>

idl2cppコマンドで出力されるクライアント部分のファイルに付ける文字列を指定します。省略した場合は"_c"が設定されます。

-TSChdr_suffix <拡張子名>

ヘッダファイルの拡張子を指定します。省略した場合は"hh"が設定されます。

-hdr_suffix <拡張子名>

idl2cppコマンドで出力されるヘッダファイルのサフィックス名称を指定します。省略した場合は-TSChdr_suffixオプションで指定する拡張子名が使用されます。どちらも指定されていない場合は".hh"が設定されます。

-TSCsrc_suffix <拡張子名>

ソースファイルの拡張子を指定します。省略した場合は"cc"が設定されます。

-src_suffix <拡張子名>

idl2cppコマンドで出力されるソースファイルのサフィックス名称を指定します。省略した場合は-TSCsrc_suffixオプションで指定する拡張子名が使用されます。どちらも指定されていない場合は".cc"が設定されます。

-TSCroot_dir <パス名>

ソースファイルおよびヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。指定したディレクトリがない場合は,ディレクトリを作成します。

出力先を変更した場合,コンパイル時に出力先ディレクトリをインクルードファイルのサーチパスに指定してください。

-root_dir <パス名>

idl2cppコマンドで出力されるソースファイルおよびヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。

出力先を変更した場合,コンパイル時に出力先ディレクトリをインクルードファイルのサーチパスに指定する必要があります。

-TSCsrc_dir <パス名>

ソースファイルを出力するディレクトリを指定します。指定したディレクトリがない場合は,ディレクトリを作成します。

-TSChdr_dir <パス名>

ヘッダファイルを出力するディレクトリを指定します。指定したディレクトリがない場合は,ディレクトリを作成します。

出力先を変更した場合,出力ファイルのコンパイル時に,出力先ディレクトリをインクルードファイルのサーチパスに指定してください。

-TSCexport <文字列>

TSCユーザプロキシにエクスポートタグを指定します。-TSCexportオプションは,WindowsでDLL内のクラスにアクセスするための宣言に使用します。

-export <文字列>

idl2cppコマンドで出力されるスタブにエクスポートタグを指定します。-exportオプションはWindowsでDLL内のクラスにアクセスするための宣言に使用します。

-type_code_info

IDLに定義されたデータ型に対するTypeCode情報を,idl2cppコマンドで出力されるクライアント部分のファイルに生成します。生成されたTypeCode情報を利用すると,CORBA::Any型を容易に扱えます。

このオプションは,OTMV5 環境でだけ使用できます。

-namespace

moduleをnamespaceとして実装します。namespaceとして出力されるmodule名称は,classとして出力された名称のようには拡張されないで,IDL に定義した名称のままになります。

このオプションは,OTMV5 環境でだけ使用できます。

-gen_included_files

includeされたIDL定義を出力します。

-I <ディレクトリ>[; <ディレクトリ>...]

インクルードファイルのサーチパスを指定します。複数指定する場合,UNIXの場合は:(コロン),Windowsの場合は;(セミコロン)で区切るか,または-Iオプションを複数回指定してください。

-A

内部でosagentを開始しません。ローカルホスト内で,すでにosagentが開始されている場合に指定してください。

<IDLファイル>

入力のIDLファイル名称を指定します。-hオプションを指定する場合だけ省略できます。IDLファイル名称は必ずコマンドラインの最後に指定してください。また,IDLファイル名称の拡張子は必ず".idl"にしてください。

戻り値

0:

正常終了しました。

0以外:

コマンド処理中にエラーが発生したため,異常終了しました。出力されるメッセージに従って対策したあと,再度コマンドを実行してください。

注意事項