Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編


cjstopsv(J2EEサーバの停止)

〈このページの構成〉

形式

cjstopsv [<サーバ名称>] 
         [-f|-fd [<スレッドダンプ取得間隔> <スレッドダンプ取得回数>]]
         [-wait <終了待ち時間>]

機能

サーバ名称のJ2EEサーバを停止します。サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称になります。

引数

<サーバ名称>

停止するJ2EEサーバのサーバ名称を指定します。サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称として使用されます。

-f

J2EEサーバを強制停止します。

Management Serverから論理サーバとしてJ2EEサーバを起動している場合,コンソールからのこのコマンドによる強制停止はできません。強制停止する場合は,Management Serverから実行します。論理サーバの停止については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。

-fd

J2EEサーバの障害情報を取得したあと,J2EEサーバを強制停止します。

<スレッドダンプ取得間隔>

スレッドダンプを取得する間隔を1〜60の整数(単位:秒)で指定します。省略した場合の初期値は3秒です。

<スレッドダンプ取得回数>

スレッドダンプを取得する回数を1〜60の整数(単位:回)で指定します。省略した場合の初期値は10回です。

取得する障害情報を次に示します。

  1. OSの稼働状況

    Windowsの場合の出力先:

    <J2EEサーバの作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\cjsysinfo.<出力時間>.txt

    UNIXの場合の出力先:

    <J2EEサーバの作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/cjsysinfo.<出力時間>.txt

    <出力時間>は,yymmddHHMMSSの形式になります。

    なお,出力内容については,「cjgetsysinfo(OS状態情報の取得)」を参照してください。

  2. JavaVMのスレッドダンプ

    <スレッドダンプ取得間隔>,<スレッドダンプ取得回数>で指定した間隔と回数でスレッドダンプを取得します。J2EEサーバプロセスの状態によっては指定間隔,指定回数でスレッドダンプが出力されない場合もあります。なお,出力内容については,「cjdumpsv(J2EEサーバのスレッドダンプの取得)」を参照してください。

  3. J2EEサーバのクラッシュダンプ(Windowsの場合)またはcoreファイル(UNIXの場合)

    最後のスレッドダンプ取得要求後,スレッドダンプ取得間隔時間経過後にクラッシュダンプまたはcoreファイルを出力します。

    クラッシュダンプの出力先:

    <環境変数CJMEMDUMP_PATHで指定したディレクトリ>\cjmemdump.dmp

    注※:環境変数CJMEMDUMP_PATHが指定されていないか,指定したディレクトリが存在しない場合,クラッシュダンプは出力されません。また,指定したディレクトリにクラッシュダンプがすでに存在する場合,クラッシュダンプは上書きされます。

    coreファイルの出力先:

    <J2EEサーバの作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/core

    注※

    Linuxの場合,core.<強制停止されたJ2EEサーバのプロセスID>

-wait<終了待ち時間>

終了待ち時間を0〜86400の符号なし整数で指定します。デフォルト値は,180秒です。

J2EEサーバへの正常終了要求を入力したあとからJ2EEサーバの正常終了が完了するまでのcjstopsvの終了待ち時間を指定します。終了待ち時間に0を指定した場合,J2EEサーバが正常終了するまで無限に待ちます。このとき,-fまたは-fdオプションが指定されていても無視されます。

指定値に誤りがあった場合は,エラーを出力したあと,デフォルト値で正常終了を待ちます。

指定時間を超えてもJ2EEサーバが正常終了しなかった場合,次の表に示すほかの引数との組み合わせによる処理をしたあと,コマンドは終了コード2で異常終了します。

ほかの引数との組み合わせ

タイムアウト後の動作

-fおよび-fdが未指定の場合

メッセージを出力して終了します。このとき,J2EEサーバの停止はしません。

-fが指定されている場合

メッセージを出力し,J2EEサーバの強制停止をします。

-fdが指定されている場合

メッセージを出力し,障害情報とスレッドダンプを取得してJ2EEサーバの強制停止をします。なお,障害情報取得完了までcjstopsvは終了しません。

ユーザ定義ファイル

戻り値

0:

正常終了しました。

1以上:

異常終了しました。詳細については,次の表を参照してください。

終了コード

説明

2

-waitによる正常終了監視タイムアウトです。

2以外

パラメタ不正,内部エラーなどに関係するエラーの場合に出力されます(詳細は直前に表示されるメッセージを参照してください)。

注意事項