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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編


1.1 コマンドの種類

ここでは,アプリケーションサーバで使用するコマンドの種類について説明します。

アプリケーションサーバでは,実行するアプリケーションの種類によって使用できるコマンドが異なります。この節では,コマンドを次の5種類に分類して説明します。

それぞれのコマンドについて次の表に示します。

表1‒1 J2EEアプリケーションを実行するシステムで使用するコマンド

コマンドの種類

コマンドの説明

参照先

J2EEサーバで使用するコマンド

J2EEサーバの起動や停止,J2EEアプリケーションの設定などで使用する,cjで始まるコマンドです。

例:cjstartsv,cjenvupdate

2章

性能解析トレースで使用するコマンド

性能解析トレースでアプリケーションサーバのシステムの処理性能を解析する場合に,PRFデーモンの起動や停止,トレース情報の出力などで使用する,cprfで始まるコマンドです。

例:cprfstart,cprfed

4章

CJMSプロバイダで使用するコマンド

CJMSプロバイダを使用して,メッセージの送受信などをするコマンドです。

5章

CTMで使用するコマンド

CTMを利用してリクエストのスケジューリングや負荷分散をする場合に,CTMドメインの起動や停止,CTMの情報の出力,キューの閉塞などで使用する,ctmで始まるコマンドです。

例:ctmstart,ctmholdque

6章

Management Serverで使用するコマンド

Management Serverを使用する場合に,運用管理エージェントの稼働確認,起動や停止,Management Serverの起動や停止などで使用するコマンドです。

例:adminagentcheck,mngsvrctl

7章

Smart Composer機能で使用するコマンド

Smart Composer機能を使用する場合に,Management Serverの管理ユーザアカウントの設定,Management Server上のWebシステムの構築などで使用するコマンドです。

例:cmx_admin_passwd,cmx_build_system

8章

仮想化システムで使用するコマンド

仮想サーバマネージャから情報を取得したり,更新したりするコマンドです。

9章

JavaVMで使用するコマンド

JavaVMのcoreファイルの取得,GCの発生などで使用するコマンドです。

例:javacore,javagc

10章

ログの運用で使用するコマンド

アプリケーションサーバのログを収集する場合に,snapshotログの収集などで使用するコマンドです。

例:snapshotlog

11章

監査ログの設定で使用するコマンド

監査ログのセットアップ時に使用するコマンドです。

例:auditsetup

12章

統合ユーザ管理で使用するコマンド

統合ユーザ管理機能を使用する場合に,ユーザ情報の暗号化,暗号鍵ファイルの作成などで使用するコマンドです。

例:convpw,ssogenkey

注※ マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」の「13. 統合ユーザ管理で使用するコマンド」を参照してください。

表1‒2 バッチアプリケーションを実行するシステムで使用するコマンド

コマンドの種類

コマンドの説明

参照先

バッチサーバで使用するコマンド

バッチサーバの起動や停止,バッチアプリケーションの実行や強制停止などで使用する,cjで始まるコマンドです。

例:cjstartsv,cjexecjob

3章

性能解析トレースで使用するコマンド

性能解析トレースでアプリケーションサーバのシステムの処理性能を解析する場合に,PRFデーモンの起動や停止,トレース情報の出力などで使用する,cprfで始まるコマンドです。

例:cprfstart,cprfed

4章

CTMで使用するコマンド

CTMを利用してリクエストのスケジューリングや負荷分散をする場合に,CTMドメインの起動や停止,CTMの情報の出力,キューの閉塞などで使用する,ctmで始まるコマンドです。

例:ctmstart,ctmholdque

6章

Management Serverで使用するコマンド

Management Serverを使用する場合に,運用管理エージェントの稼働確認,起動や停止,Management Serverの起動や停止などで使用するコマンドです。

例:adminagentcheck,mngsvrctl

7章

Smart Composer機能で使用するコマンド

Smart Composer機能を使用する場合に,Management Serverの管理ユーザアカウントの設定,Management Server上のWebシステムの構築などで使用するコマンドです。

例:cmx_admin_passwd,cmx_build_system

8章

JavaVMで使用するコマンド

JavaVMのcoreファイルの取得,GCの発生などで使用するコマンドです。

例:javacore,javagc

10章

ログの運用で使用するコマンド

アプリケーションサーバのログを収集する場合に,snapshotログの収集などで使用するコマンドです。

例:snapshotlog

11章

監査ログの設定で使用するコマンド

監査ログのセットアップ時に使用するコマンドです。

例:auditsetup

12章

表1‒3 Javaアプリケーションを実行するシステムで使用するコマンド

コマンドの種類

コマンドの説明

参照先

Javaアプリケーションで使用するコマンド

Javaアプリケーションの起動,ログの出力先サブディレクトリの削除などで使用するコマンドです。

例:cjclstartap,cjcldellog

13章

表1‒4 Webアプリケーションを実行するシステムで使用するコマンド

コマンドの種類

コマンドの説明

参照先

Webアプリケーションで使用するコマンド

JSPソースのチェックなどで使用するコマンドです。

例:cjjspc

14章

表1‒5 Webサービスを実行するシステムで使用するコマンド

コマンドの種類

コマンドの説明

参照先

Webサービスで使用するコマンド

SOAP Webサービスに必要なSEIやJavaBeanクラスを生成したり,コンパイル済みのJavaソースからWSDLを生成するときに使用するコマンドです。

例:cjwsimport,hwsgen

注※ マニュアル「アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド」の「14. コマンド」を参照してください。

参考

SOAPアプリケーションを開発したり,XML文書を操作するプログラムを開発したり,Webサービスのセキュリティを確保したりする場合は次のコマンドを使用します。

  • SOAPアプリケーションの開発では,WSDLの生成,ソースコードの生成,およびサービスデプロイ定義の生成でコマンドを使用します。詳細はマニュアル「アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引」の「9. 開発支援コマンド」を参照してください。

  • XML文書を操作するプログラムを開発する機能では,スキーマコンパイラおよびスキーマジェネレータの使用時にコマンドを使用します。詳細はマニュアル「XML Processor ユーザーズガイド」の「2.5 JAXBのコマンド」を参照してください。

  • Webサービスセキュリティ機能では,暗号化機能の利用や,XMLの構文が正しいかどうかのチェックなどでコマンドを使用します。詳細はマニュアル「アプリケーションサーバ Webサービスセキュリティ構築ガイド」の「4.1 Webサービスセキュリティ機能が提供するコマンド」を参照してください。