Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


1.1.2 管理できる論理サーバ

Management Serverの運用管理ポータルで管理する論理サーバの概要を次の表に示します。

表1‒1 論理サーバの概要

論理サーバ

概要

論理パフォーマンストレーサ

パフォーマンストレーサの機能を提供する論理サーバです。パフォーマンストレーサは,アプリケーションサーバの各コンポーネントが出力するトレース情報を取得して,PRFトレースファイルに出力します。

論理スマートエージェント

トランザクションサービスを使用する場合,またはCTMを使用する場合に必要な論理サーバです。TPBrokerで提供されている,動的な分散ディレクトリサービスを提供します。論理CTMでこの論理サーバを使用します。

論理ネーミングサービス

CORBAネーミングサービスの機能を提供する論理サーバです。

J2EEサーバで使用します。

この論理サーバの留意事項を次に示します。

  • J2EEサーバが使用するCORBAネーミングサービスは,インプロセスで起動する場合には,論理サーバとして定義する必要はありません。

  • CTMを使用する場合,論理CTM内部にグローバルCORBAネーミングサービスを持つため,論理ネーミングサービスを定義する必要はありません。

論理CTMドメインマネジャ

CTMを使用する場合に必要な論理サーバです。CTMドメインを管理するプロセスを提供します。なお,CTMドメインとは,複数のCTMデーモンで構成される,情報共有と負荷分散の対象になる範囲のことです。

論理CTM

CTMを使用する場合に必要な論理サーバです。クライアントからのリクエストを処理してリクエストをスケジューリングするためのプロセスとして,CTMデーモンとCORBAネーミングサービスを提供します。

論理J2EEサーバ

J2EEサーバの機能を提供する論理サーバです。

論理Webサーバ

Webサーバを使用する場合に必要な論理サーバです。Management Serverでは,WebサーバとしてHTTP Serverを管理できます。

論理ユーザサーバ

ユーザサーバは,ユーザが定義する任意のサービスやプロセスです。特定のサービスやプロセスを論理ユーザサーバとして定義しておくことで,そのサービスやプロセスがManagement Serverの管理対象となり,開始,停止,ステータス監視ができるようになります。

なお,論理ユーザサーバは,運用管理ポータルで定義できません。コマンドおよびユーザ定義ファイルで定義します。詳細は,次の個所を参照してください。

どのような場合にどの論理サーバを使用するかは,機能や構成によって判断してください。例えば,CTMを使用する場合と使用しない場合では,必要な論理サーバの種類が異なります。また,CTMで統合ネーミングスケジューラサーバを使用する場合は,アプリケーションサーバに配置する論理サーバ(CTMを使用する場合に必要な論理サーバ)と,統合ネーミングスケジューラサーバに配置する論理サーバがそれぞれ必要となります。システム構成パターンについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の次の個所を参照してください。

また,論理サーバを稼働させるための設定で必要な操作については,「10. 論理サーバの環境設定」を参照してください。論理サーバの運用で必要な操作については,「11. 論理サーバの起動/停止」および「13. 論理サーバの運用監視」を参照してください。

注意事項

運用管理ポータルの画面ではSFOサーバが表示されることがありますが,SFOサーバは管理できません。