Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド


10.5.1 アーカイブ形式のアプリケーション

リデプロイ機能によって,J2EEサーバにインポートしたアーカイブ形式のJ2EEアプリケーションを,別のJ2EEアプリケーションに入れ替える手順を次に示します。

  1. 更新するJavaプログラムをコンパイルします。

  2. EJB-JAR,WARファイルを再生成します。

  3. EARを再生成します。

  4. リデプロイコマンドを実行します。

次のリデプロイコマンドを実行して,アーカイブ形式のJ2EEアプリケーション(EARファイル)を入れ替えます。

実行形式
cjreplaceapp [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -name <アプリケーション名> -f <EARファイルのパス> [-t <タイムアウト時間(秒)>] [-replaceDD]
実行例
cjreplaceapp MyServer -name App1 -f App1.ear -t 120

J2EEアプリケーションの入れ替え時には,J2EEアプリケーションのすべての属性を引き継ぐことも,ランタイム属性(属性ファイルの独自の定義)だけを引き継ぐこともできます。ランタイム属性だけを引き継ぎたい場合は-replaceDDオプションを指定します。

cjreplaceappコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjreplaceapp(アプリケーションの入れ替え)」を参照してください。

注意事項
  • この操作はJ2EEアプリケーションが開始,停止のどちらの状態であっても実行できます。開始状態のJ2EEアプリケーションを入れ替える場合,cjreplaceappコマンドを実行すると,処理の中でJ2EEアプリケーションはいったん停止され,入れ替え後に再開始されます。

    なお,開始中状態のJ2EEアプリケーションが正常に停止されなかった場合,J2EEアプリケーションは強制停止されます。-tオプションにタイムアウト時間を指定すると,J2EEアプリケーションの強制停止に移行するまでの時間を設定できます。-tオプションにタイムアウト時間を指定しなかった場合,強制停止に移行するまでの時間は60秒です。

  • JSP事前コンパイルを実行したアプリケーションの入れ替えで,入れ替え後もJSP事前コンパイル機能を使用する場合,入れ替えるアプリケーションにJSPコンパイル結果が含まれていなければなりません。入れ替えるアプリケーションにJSPコンパイル結果が含まれていない場合,Webアプリケーション単位のJSP事前コンパイルを実行し,入れ替えるアプリケーションにJSPコンパイル結果を含めてください。

  • cosminexus.xmlを含むアプリケーションにリデプロイ機能を使用した場合,入れ替え前のcosminexus.xmlの定義情報を破棄してデフォルト値に戻したあと,入れ替え後のcosminexus.xmlの定義情報を上書きします。そのため,実行環境でサーバ管理コマンドを使って変更したアプリケーションサーバ独自の定義情報は失われます。