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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


16.6 そのほかの項目のチューニング

ここでは,前の節までに説明した項目以外のチューニング項目について説明します。

ここで説明するのは,次の項目です。

この項目は,Webフロントシステムの場合で,インプロセスHTTPサーバを使用するときにチューニングを検討してください。

HTTP/1.1では,WebクライアントとWebサーバ間で確立したTCPコネクションを持続して,複数のHTTPリクエスト間で使用し続けるためのPersistent Connectionが定義されています。Persistent Connectionを使用することによって,WebクライアントとWebサーバ間でコネクション接続に掛かる時間を短縮し,通信トラフィックを軽減できます。

ただし,Persistent Connectionを使用すると,特定のWebクライアントがリクエスト処理スレッドを占有することになるため,サーバ全体の処理性能が低下することがあります。このため,Persistent Connectionを有効に活用し,かつサーバ処理性能を維持できるようにチューニングする必要があります。

インプロセスHTTPサーバを使用する場合,Persistent Connectionについて,次の項目がチューニングできます。

これらの項目は,Smart Composer機能で使用する簡易構築定義ファイルのパラメタとして指定します。Persistent Connectionについて設定するチューニングパラメタについて次の表に示します。

表16‒16 Persistent Connectionについて設定するチューニングパラメタ

設定項目

設定個所

Persistent Connection数の上限値

定義ファイル

簡易構築定義ファイル

設定対象

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

パラメタ名

webserver.connector.inprocess_http.persistent_connection.max_connections

リクエスト処理回数の上限値

定義ファイル

簡易構築定義ファイル

設定対象

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

パラメタ名

webserver.connector.inprocess_http.persistent_connection.max_requests

タイムアウト

定義ファイル

簡易構築定義ファイル

設定対象

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

パラメタ名

webserver.connector.inprocess_http.persistent_connection.timeout

なお,各パラメタの詳細については,「11.2 論理J2EEサーバで指定できるパラメタ」を参照してください。