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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


16.4.3 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ

ここでは,タイムアウトの設定で使用するチューニングパラメタの設定方法についてまとめて示します。

〈この項の構成〉

(1) Webサーバ側で設定するクライアントからのリクエスト受信,およびクライアントへのデータ送信のタイムアウト

図16-2または図16-3のポイント1のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。使用するWebサーバによって設定個所が異なります。

Webサーバ連携の場合は,Webサーバ単位に設定します。ファイル編集によって設定します。

表16‒6 Webサーバ側で設定するクライアントからのリクエスト受信,およびクライアントへのデータ送信のタイムアウトのチューニングパラメタ(Webサーバ連携の場合)

設定項目

設定個所

クライアントからのリクエスト受信,およびクライアントへのデータ送信のタイムアウト

httpsd.confのTimeoutディレクティブ

注 WebサーバとしてMicrosoft IISを使用しているときには,isapi_redirect.confのreceive_client_timeoutキーを編集してください。

インプロセスHTTPサーバの場合は,J2EEサーバ単位に設定します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表16‒7 Webサーバ側で設定するクライアントからのリクエスト受信,およびクライアントへのデータ送信のタイムアウトのチューニングパラメタ(インプロセスHTTPサーバの場合)

設定項目

設定対象

設定個所(パラメタ名)

クライアントからのリクエスト受信のタイムアウト

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

webserver.connector.inprocess_http.receive_timeout

クライアントへのデータ送信のタイムアウト

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

webserver.connector.inprocess_http.send_timeout

(2) リダイレクタ側で設定するWebコンテナへのデータ送信のタイムアウト

図16-2のポイント2,およびポイント3のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタについて説明します。なお,これらのチューニングパラメタは,Webサーバ連携の場合だけ指定できます。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表16‒8 リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ

ポイント

設定項目

設定対象

設定個所(パラメタ名)

2

リクエスト送信時のWebコンテナに対するコネクション確立のタイムアウト

論理Webサーバ(web-server)

JkConnectTimeout

3

リクエスト送信のタイムアウト

論理Webサーバ(web-server)

JkSendTimeout

注※ WebサーバとしてMicrosoft IISを使用しているときには,isapi_redirect.confのconnect_timeoutキーを編集してください。

(3) リダイレクタ側で設定するWebコンテナからのデータ受信のタイムアウト

図16-2のポイント4のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。

リダイレクタのワーカ定義単位で設定します。リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表16‒9 リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ

設定項目

設定対象

設定個所(パラメタ名)

レスポンスデータ待ちの通信タイムアウト

論理Webサーバ(web-server)

worker.<ワーカ名>.receive_timeout

Webサーバ連携の場合だけ指定できます。

(4) Webコンテナ側で設定するリダイレクタからのデータ受信のタイムアウト

図16-2のポイント5のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。

J2EEサーバ単位で設定します。Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表16‒10 Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ

設定項目

設定対象

設定個所(パラメタ名)

リダイレクタからの応答待ちのタイムアウト

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

webserver.connector.ajp13.receive_timeout

Webサーバ連携の場合だけ指定できます。

(5) Webコンテナ側で設定するリダイレクタへのデータ受信のタイムアウト

図16-2のポイント13のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。

J2EEサーバ単位で設定します。Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表16‒11 Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ

設定項目

設定対象

パラメタ名

レスポンス送信処理のタイムアウト

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

webserver.connector.ajp13.send_timeout

Webサーバ連携の場合だけ指定できます。