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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


14.5.1 トレース取得ポイント

トレース取得ポイントは大きく分けて,J2EEサーバの開始・終了時でのトレース取得と,各機能レイヤでの処理中のトレース取得およびアプリケーションのメソッドの開始・終了時でのトレース取得があります。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバの開始・終了時のトレース取得

J2EEサーバの開始処理の完了時,およびJ2EEサーバの終了処理の開始時に,トレース情報を取得できます。取得できるイベントIDと参照先を次に示します。

(2) 各機能レイヤでのトレース取得

取得できるイベントIDと機能レイヤの対応を次の表に示します。

表14‒6 取得できるイベントIDと機能レイヤ

イベントID

機能レイヤ

図中の番号

参照先

0x1101〜0x1102

0x1301〜0x1302

0x1401〜0x1406

0x2002〜0x2003

0x2101〜0x2104

0x3000〜0x3008

CTM

5

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.3

0x8000〜0x8004

0x8100〜0x8104

リダイレクタ

1

14.6

0x8200〜0x8203

0x8206〜0x8225

0x8300〜0x8303

0x8306〜0x8307

0x8311〜0x8325

0x8E01〜0x8E06

Webコンテナ

2

14.714.814.914.10

0x8401〜0x840A

0x8425〜0x8428

0x842D〜0x8434

0x8453〜0x8454

0x8460〜0x846D

0x8470〜0x8477

0x8490〜0x8491

0x84A0〜0x84D9

0x8C41

EJBコンテナ

6

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.9

0x8603〜0x861C

JNDI

4

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.10

0x8435〜0x843F

0x8811〜0x8820

0x8C41

JTA

7

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.11

0x8B00〜0x8B01

0x8B80〜0x8B89

0x8B8A〜0x8C03

0x8C10〜0x8C13

0x8C20〜0x8C41

0x8C60〜0x8C65

0x8C80〜0x8C93

0x8CC0〜0x8CD9

0x8D00〜0x8D19

0x8D60〜0x8D63

0x8D80〜0x8D89

0x8D8A〜0x8D8F

0x8D90〜0x8D99

DB Connector,JCAコンテナ

8

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.12

0x8E01〜0x8E06

RMI

3

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.13

0x9400〜0x9413

OTS

9

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.14

0x9C00〜0x9C03

標準出力/標準エラー出力/ユーザログ

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.15

0x9D00,0x9D01

DI

10

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.16

0xA100,0xA101

バッチアプリケーション実行機能

11

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.17

0xA500〜0xA5AF

JPA

12

14.11

0xA300〜0xA305

0xA310〜0xA315

0xA320〜0xA323

0xA330〜0xA331

0xA340〜0xA363

0xA370〜0xA381

0xA390〜0xA3C3

CJPAプロバイダ

13

14.12

0x842F

0x8430〜0x8432

0x8825

0x8826

0x8B86,0x8B87

0x8B8A〜0x8B93

0xAA00〜0xAA06

0xAA08〜0xAA0D

0xAA10〜0xAA19

TP1インバウンド連携機能

14

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.19

0xA600〜0xA60F

0xA610〜0xA619

0xA61E,0xA61F

0xA620〜0xA62F

0xA630〜0xA63F

0xA640〜0xA64F

0xA650〜0xA65F

0xA660〜0xA667

0xA61A,0xA61B

0xA668〜0xA66F

0xA670〜0xA67F

0xA686〜0xA68D

0xA692〜0xA69B

0xA69E,0xA69F

0xA6A0,0xA6A1

0xA6A6〜0xA6AB

CJMSプロバイダ

15

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.20

0xAD00〜0xAD15

0xAD80〜0xAD93

JavaMail

16

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.21

0xAF00〜0xAF13

JSF

17

マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の8.22

0xb002〜0xb009

CDI

18

14.13

(凡例)−:該当しない

注※ 図14-2図14-5中の番号と対応しています。

PRFトレースを出力する機能レイヤとトレース取得ポイントについて,システムの構成ごとに次の図に示します。

図14‒2 機能レイヤとトレース取得ポイント(Webクライアント構成の場合)

[図データ]

図14‒3 機能レイヤとトレース取得ポイント(バッチアプリケーションを実行するシステムの場合)

[図データ]

図14‒4 機能レイヤとトレース取得ポイント(EJBクライアント/TPBrokerクライアント/TPBroker OTMクライアント構成(CTM使用)の場合)

[図データ]

図14‒5 機能レイヤとトレース取得ポイント(TP1インバウンド連携機能の場合)

[図データ]

トレース取得ポイントは,各機能レイヤ内でさらに詳細に分かれており,トレース取得ポイントによって,PRFトレース取得レベルが異なります。各機能レイヤの詳細なトレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについては,表14-6の参照先を参照してください。

参考

表14-6に示した機能レイヤのほか,Application Serverのプロセス,構成ソフトウェアおよび関連プログラムでも,PRFトレースが取得できるものがあります。

表14-6に示した以外でPRFトレースを取得できる機能レイヤとイベントIDの対応を,次の表に示します。

表14‒7 取得できるイベントIDと機能レイヤに示した以外でPRFトレースを取得できるイベントIDと機能レイヤの対応

イベントID

機能レイヤ

0x9000〜0x90FF

0xA400〜0xA4FF

SOAP通信基盤

0x9100〜0x91FF

  • TP1 Connector

  • TP1/Client/J

0x9200〜0x92FF

TP1/MQ Access

0x9300〜0x93FF

Reliable Messaging

0x9800〜0x9B6E

HCSCサーバ

0x9E00〜0x9EFF

Service Coordinator Interactive Workflow

0x9F00〜0x9FFF

HCSCサーバ(Object Accessアダプタ)

0xA000〜0xA0FF

HCSCサーバ(ファイルアダプタ)

0xA200〜0xA2FF

HCSCサーバ(Message Queueアダプタ)

0xAB00〜0xABFF

0xAC00〜0xACFF

HCSCサーバ(FTPアダプタ)

0xA400〜0xA4FF

JAX-WSエンジン

0xE000〜0xE0FF

Elastic Application Data store

(3) アプリケーションのメソッドの開始・終了時トレース取得

アプリケーションのメソッドの開始時,および終了時にトレース情報を取得できます。取得できるトレース情報を次に示します。

トレース情報の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「8.25 アプリケーションのトレース取得ポイント」を参照してください。

(4) 各トレースのリターンコード

各トレースのリターンコードは入口トレースの場合,常に「0」が出力されます。

出口トレースおよび呼び出し後トレースの場合,次のように出力されます。

正常終了:0

異常終了:0以外