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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


14.2 アプリケーションサーバの性能解析トレースの概要

トレースを出力するリダイレクタ,Webコンテナなどを,機能レイヤといいます。性能解析トレースでは,次の機能レイヤの入り口と出口でトレース情報を出力します。必要に応じて,各機能レイヤ内の処理のうち,性能に影響を与える処理ごとにも,トレース情報を出力します。アプリケーションの実行環境と該当する機能レイヤのうち,V9互換モードと推奨モードで差異がある項目を次の表に示します。

表14‒1 アプリケーションの実行環境と該当する機能レイヤ

機能レイヤ

アプリケーションの実行環境

J2EEアプリケーションの実行環境

バッチアプリケーションの実行環境

リダイレクタ

CJPAプロバイダ

(凡例)○:該当する −:該当しない

参考
  • PRFトレースには,キー情報(ルートアプリケーション情報)が付与されます。J2EEアプリケーションの場合,リダイレクタまたはEJBクライアントで取得した情報になります。

  • J2EEアプリケーションのトランザクションがタイムアウトした場合やリダイレクタでのレスポンス受信時にタイムアウトが発生した場合,性能解析トレースに出力されるルートアプリケーション情報を使用して,タイムアウトしたトランザクションやリクエストを特定できます。