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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


8.12.1 エンティティクラスとデータベースの対応の定義

エンティティクラスは,データベースのテーブルの行に対応します。また,エンティティクラスが保持するフィールドは,テーブルのカラムの値に対応します。ユーザがエンティティクラスのインスタンスに対してフィールドの値を更新すると,CJPAプロバイダによって対応するデータベースのテーブルのカラムも更新されます。そのため,ユーザはデータベースに対してSQLを発行することなく,データベースの状態を変更できます。

エンティティクラスとデータベースのテーブルとのマッピングについて次の図に示します。

図8‒22 エンティティクラスとデータベースのテーブルとのマッピング

[図データ]

エンティティのフィールドとデータベースのカラムの対応関係は,アノテーションまたはO/Rマッピングファイルで定義します。アノテーションとO/Rマッピングファイルのどちらでも定義はできます。ただし,両方で定義している場合は,O/Rマッピングファイルの設定がアノテーションよりも優先されます。アノテーションとO/Rマッピングファイルとで同じ設定項目に対して異なる値を設定している場合は,アノテーションの値をO/Rマッピングファイルの値で上書きします。