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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


5.10.3 実行環境での設定(Smart Composer機能を使用しない場合)

ここでは,ゲートウェイ指定機能を使用するための設定について説明します。

クライアントとWebサーバとの間に,SSLアクセラレータや負荷分散機などのゲートウェイを配置している場合,ゲートウェイ指定機能を使用することで,Webコンテナにゲートウェイ情報を通知し,WebアプリケーションのトップページやForm認証画面に正しくリダイレクトできるようになります。

〈この項の構成〉

(1) 設定方法

ゲートウェイ指定機能を使用するための設定方法を次に示します。

  1. ゲートウェイのホスト名・ポート番号・リダイレクト先URLのスキームを,リダイレクタごとに指定します。

  2. Webサーバを再起動します。

なお,ゲートウェイのホスト名・ポート番号・リダイレクト先URLのスキームは,WebサーバにHTTP Serverを使用している場合はmod_jk.confに,Microsoft IISを使用している場合はisapi_redirect.confに指定します。指定するキーはそれぞれ次のとおりです。

mod_jk.conf(HTTP Server用リダイレクタ動作定義ファイル)については,「13.2.2 mod_jk.conf(HTTP Server用リダイレクタ動作定義ファイル)」を参照してください。

isapi_redirect.conf(Microsoft IIS用リダイレクタ動作定義ファイル)については,「13.2.1 isapi_redirect.conf(Microsoft IIS用リダイレクタ動作定義ファイル)」を参照してください。

(2) 設定例

ゲートウェイ指定機能の設定例を次に示します。

図5‒26 ゲートウェイ指定機能の設定例

[図データ]

この例では,クライアントとWebサーバの間にSSLアクセラレータを配置しています。クライアントからSSLアクセラレータへのアクセスがHTTPSの場合でも,SSLアクセラレータからWebサーバへのアクセスはHTTPとなるため,WebコンテナはHTTPによるアクセスであると認識します。このため,WebアプリケーションのトップページやForm認証画面へのリダイレクト先URLのスキームはHTTPとなります。この場合,ゲートウェイ指定機能を使用して,スキームを常にHTTPSと見なすように指定することで,正しくリダイレクトできるようになります。

mod_jk.conf,およびisapi_redirect.confの例を次に示します。ここでは,リダイレクト先URLのスキームを常にHTTPSと見なすようにmod_jk.confのJkGatewayHttpsSchemeキーで「On」,isapi_redirect.confのgateway_https_schemeキーで「true」を指定します。

mod_jk.confの例(HTTP Serverの場合)

JkGatewayHost host1

JkGatewayPort 4443

JkGatewayHttpsScheme On

isapi_redirect.confの例(Microsoft IISの場合)

gateway_host=host1

gateway_port=4443

gateway_https_scheme=true