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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


付録B.5 Oracleクライアント

Oracleクライアントでは,Netクライアントトレースファイルに,実行されたネットワークイベントの詳細が出力されます。Netクライアントトレースファイルのファイル名にはクライアントのOSクライアントプロセスIDが含まれています。

Netクライアントトレースファイルは次の場所に出力されます。

注※ Netクライアントトレースファイルの出力先は,Oracleのsqlnet.oraファイルで設定します。sqlnet.oraファイルの記述形式を次に示します。なお,sqlnet.oraファイルの詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。

TRACE_LEVEL_CLIENT=16
TRACE_DIRECTORY_CLIENT=<ディレクトリ名>
TRACE_UNIQUE_CLIENT=ON
TRACE_TIMESTAMP_CLIENT=ON

Netクライアントトレースファイルを参照するには,出力されたNetクライアントトレースファイルの中から,目的のNetクライアントトレースファイルを特定する必要があります。目的のNetクライアントトレースファイルを特定する手順を次に示します。

  1. 次のSQLを実行して,OSクライアントプロセスIDを取得します。

    SELECT PROCESS FROM V$SESSION WHERE (SID = <セッションID>) AND (SERIAL# = <セッションシリアル番号>);
  2. 取得したOSクライアントプロセスIDとNetクライアントトレースファイルのファイル名に含まれるOSクライアントプロセスIDを突き合わせて,目的のNetクライアントトレースファイルを特定します。

なお,Netクライアントトレースファイルの出力内容の詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。

注意事項

Netクライアントトレースは,大量のディスク領域を消費するため,システムの性能が低下する場合があります。必要なときにだけNetクライアントトレースを参照してください。