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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


10.4 J2EEサーバまたはバッチサーバの作業ディレクトリのディスク容量の確認

J2EEサーバまたはバッチサーバの作業ディレクトリ用に十分なディスク容量があるかを確認します。バッチサーバの場合は,「J2EEサーバ」を「バッチサーバ」と読み替えてください。

旧バージョンからの移行で幾つかの移行コマンドを実行する必要がありますが,移行コマンドを実行すると,J2EEサーバの作業ディレクトリ内のファイルを変換する前にバックアップを作成します。バックアップはJ2EEサーバの作業ディレクトリ以下に作成されます。また,移行コマンドを実行すると,バックアップ分の容量に加えて,J2EEサーバの作業ディレクトリ自体のサイズも大きくなります。

これらの理由から,移行の前に作業ディレクトリに割り当てられているディスク領域の容量が十分かどうかを確認してください。バックアップと移行後の作業ディレクトリのサイズは次のとおりです。

なお,ここでのバックアップとは,バックアップ作業ディレクトリとバックアップRARディレクトリを示します。詳細については,「10.7 J2EEサーバまたはバッチサーバの移行コマンドの実行」,および「10.8.1 リソースアダプタの移行コマンドの実行」を参照してください。

旧バージョンでのJ2EEサーバの作業ディレクトリのサイズがNバイトの場合,バックアップ領域のサイズは,次の計算式で算出してください。

N×(cjenvupdateコマンドによって作業ディレクトリが移行される場合は1,移行されない場合は0)+N×(DB Connectorを使用している場合は1,使用していない場合は0)+N×(リソースアダプタを使用している場合は,バージョンアップするリソースアダプタの数)

また,旧バージョンでのJ2EEサーバの作業ディレクトリのサイズがNバイトの場合,作業ディレクトリ自体の増加分のサイズは次の計算式で算出してください。

N×(cjenvupdateコマンドによって作業ディレクトリが移行される場合は1,移行されない場合は0)+N×(DB Connectorを使用している場合は1,使用していない場合は0)+N×(リソースアダプタを使用している場合は,バージョンアップするリソースアダプタの数)

注意事項

移行するためには,J2EEサーバの作業ディレクトリが割り当てられているディスクの空き容量が,バックアップ領域分と作業ディレクトリ自体の増加分を足した値よりも大きい必要があります。なお,移行が完了したあと,バックアップ領域は削除できます。