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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


9.2 製品のJavaVMの機能の概要

アプリケーションサーバで動作するJ2EEサーバまたはバッチサーバのプロセスは,JavaVM上で実行されます。製品のJavaVMで提供している機能を次に示します。

注※

クラス別統計情報解析機能を使うと,拡張スレッドダンプファイルに出力されたクラス別統計情報をCSV形式で出力できます。

ポイント

クラス別統計機能のTenured領域内不要オブジェクト統計機能を実行した場合,次に示す機能は無効となります。

  • インスタンス統計機能

  • STATICメンバ統計機能

  • 統計前のGC選択機能

製品のJavaVMでは,障害発生時の要因分析やシステムの状態確認に利用できるよう,ログの出力内容が拡張されています。このログは,製品のJavaVMログファイルに出力され,標準のJavaVMよりも,多くのトラブルシュート情報が取得できます。さらに,このログ(拡張verbosegc情報)を利用して適切なチューニングを実施することで,システムの可用性向上が図れます。製品のJavaVMログファイルについては,「5.7 JavaVMログ(JavaVMログファイル)」を参照してください。Java VMのチューニングについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「7. JavaVMのメモリチューニング」を参照してください。

次節以降で,製品のJavaVMの各機能について説明します。なお,明示管理ヒープ機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「7. 明示管理ヒープ機能を使用したFullGCの抑止」を参照してください。