8.12.1　コネクション関連のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報

(1)　トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID，トレース取得ポイント，およびPRFトレース取得レベルについて，イベントIDごとに，次の四つの表に示します。

• 0x8B00，0x8B01，0x8B80〜0x8B83，0x8C00〜0x8C03，0x8C10〜0xC13，0x8C20〜0x8C29，0x8C2A〜0x8C3Fの場合（コネクション関連の処理実行時）

  参照先：表8-82

• 0x8C80〜0x8C93の場合（java.sql.Statementインタフェースのメソッド実行時）

  参照先：表8-83

• 0x8CC0〜0x8CD9の場合（java.sql.PreparedStatementインタフェースのメソッド実行時）

  参照先：表8-84

• 0x8D00〜0x8D19の場合（java.sql.CallableStatementインタフェースのメソッド実行時）

  参照先：表8-85

ポイント

イベントID「0x8C41」については，「8.9　EJBコンテナのトレース取得ポイント」，および「8.11　JTAのトレース取得ポイント」を参照してください。

表8‒82　DB Connector，JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細（コネクション関連の処理実行時）1

イベントID	図中の番号※	トレース取得ポイント		レベル
0x8B00	2	リソースアダプタからのコネクション取得要求呼び出し直後		B
0x8B01	5	リソースアダプタからのコネクション取得要求リターン直前		B
0x8B80	3	物理コネクション作成の呼び出し直前		B
0x8B81	4	物理コネクション作成のリターン直後		B
0x8B82	14	物理コネクション破棄の呼び出し直前		B
0x8B83	15	物理コネクション破棄のリターン直後		B
0x8C00	1	javax.sql.DataSource.getConnection()での，データベース接続の確立	処理開始	A
0x8C01	6		処理終了	A
0x8C02	1	javax.sql.DataSource.getConnection(String username, String password)での，データベース接続の確立	処理開始	A
0x8C03	6		処理終了	A
0x8C10	1	クラスタコネクションプール機能（互換機能）使用時のjavax.sql.DataSource.getConnection()での，データベース接続の確立	処理開始	A
0x8C11	6		処理終了	A
0x8C12	1	クラスタコネクションプール機能（互換機能）使用時のjavax.sql.DataSource.getConnection(String username, String password)での，データベース接続の確立	処理開始	A
0x8C13	6		処理終了	A
0x8C20	13	java.sql.Connection.close()での，ConnectionオブジェクトのデータベースとJDBCリソースの解除	処理開始	A
0x8C21	16		処理終了	A
0x8C22	11	java.sql.Connection.commit()	処理開始	B
0x8C23	12		処理終了	B
0x8C24	11	java.sql.Connection.rollback()	処理開始	B
0x8C25	12		処理終了	B
0x8C26	11	java.sql.Connection.rollback(Savepoint savepoint)	処理開始	B
0x8C27	12		処理終了	B
0x8C28	7	java.sql.Connection.createStatement()	処理開始	B
0x8C29	8		処理終了	B
0x8C2A	7	java.sql.Connection.createStatement(int resultSetType, int resultSetConcurrency)	処理開始	B
0x8C2B	8		処理終了	B
0x8C2C	7	java.sql.Connection.createStatement(int resultSetType, int resultSetConcurrency, int resultSetHoldability)	処理開始	B
0x8C2D	8		処理終了	B
0x8C2E	7	java.sql.Connection.prepareCall(String sql)	処理開始	B
0x8C2F	8		処理終了	B
0x8C30	7	java.sql.Connection.prepareCall(String sql, int resultSetType, int resultSetConcurrency)	処理開始	B
0x8C31	8		処理終了	B
0x8C32	7	java.sql.Connection.prepareCall(String sql, int resultSetType, int resultSetConcurrency, int resultSetHoldability)	処理開始	B
0x8C33	8		処理終了	B
0x8C34	7	java.sql.Connection.prepareStatement(String sql)	処理開始	B
0x8C35	8		処理終了	B
0x8C36	7	java.sql.Connection.prepareStatement(String sql, int autoGeneratedKeys)	処理開始	B
0x8C37	8		処理終了	B
0x8C38	7	java.sql.Connection.prepareStatement(String sql, int[] columnIndexes)	処理開始	B
0x8C39	8		処理終了	B
0x8C3A	7	java.sql.Connection.prepareStatement(String sql, int resultSetType, int resultSetConcurrency)	処理開始	B
0x8C3B	8		処理終了	B
0x8C3C	7	java.sql.Connection.prepareStatement(String sql, int resultSetType, int resultSetConcurrency, int resultSetHoldability)	処理開始	B
0x8C3D	8		処理終了	B
0x8C3E	7	java.sql.Connection.prepareStatement(String sql, String[] columnNames)	処理開始	B
0x8C3F	8		処理終了	B

表8‒83　DB Connector，JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細（java.sql.Statementインタフェースのメソッド実行時）2

イベントID	図中の番号※	トレース取得ポイント		レベル
0x8C80	9	execute(String sql)	処理開始	B
0x8C81	10		処理終了	B
0x8C82	9	execute(String sql, int autoGeneratedKeys)	処理開始	B
0x8C83	10		処理終了	B
0x8C84	9	execute(String sql, int[] columnIndexes)	処理開始	B
0x8C85	10		処理終了	B
0x8C86	9	execute(String sql, String[] columnNames)	処理開始	B
0x8C87	10		処理終了	B
0x8C88	9	executeBatch()	処理開始	B
0x8C89	10		処理終了	B
0x8C8A	9	executeQuery(String sql)	処理開始	B
0x8C8B	10		処理終了	B
0x8C8C	9	executeUpdate(String sql)	処理開始	B
0x8C8D	10		処理終了	B
0x8C8E	9	executeUpdate(String sql, int autoGeneratedKeys)	処理開始	B
0x8C8F	10		処理終了	B
0x8C90	9	executeUpdate(String sql, int[] columnIndexes)	処理開始	B
0x8C91	10		処理終了	B
0x8C92	9	executeUpdate(String sql, String[] columnNames)	処理開始	B
0x8C93	10		処理終了	B

表8‒84　DB Connector，JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細（java.sql.PreparedStatementインタフェースのメソッド実行時）3

イベントID	図中の番号※	トレース取得ポイント		レベル
0x8CC0	9	execute()	処理開始	B
0x8CC1	10		処理終了	B
0x8CC2	9	execute(String sql)	処理開始	B
0x8CC3	10		処理終了	B
0x8CC4	9	execute(String sql, int autoGeneratedKeys)	処理開始	B
0x8CC5	10		処理終了	B
0x8CC6	9	execute(String sql, int[] columnIndexes)	処理開始	B
0x8CC7	10		処理終了	B
0x8CC8	9	execute(String sql, String[] columnNames)	処理開始	B
0x8CC9	10		処理終了	B
0x8CCA	9	executeBatch()	処理開始	B
0x8CCB	10		処理終了	B
0x8CCC	9	executeQuery()	処理開始	B
0x8CCD	10		処理終了	B
0x8CCE	9	executeQuery(String sql)	処理開始	B
0x8CCF	10		処理終了	B
0x8CD0	9	executeUpdate()	処理開始	B
0x8CD1	10		処理終了	B
0x8CD2	9	executeUpdate(String sql)	処理開始	B
0x8CD3	10		処理終了	B
0x8CD4	9	executeUpdate(String sql, int autoGeneratedKeys)	処理開始	B
0x8CD5	10		処理終了	B
0x8CD6	9	executeUpdate(String sql, int[] columnIndexes)	処理開始	B
0x8CD7	10		処理終了	B
0x8CD8	9	executeUpdate(String sql, String[] columnNames)	処理開始	B
0x8CD9	10		処理終了	B

表8‒85　DB Connector，JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細（java.sql.CallableStatementインタフェースのメソッド実行時）4

イベントID	図中の番号※	トレース取得ポイント		レベル
0x8D00	9	execute()	処理開始	B
0x8D01	10		処理終了	B
0x8D02	9	execute(String sql)	処理開始	B
0x8D03	10		処理終了	B
0x8D04	9	execute(String sql, int autoGeneratedKeys)	処理開始	B
0x8D05	10		処理終了	B
0x8D06	9	execute(String sql, int[] columnIndexes)	処理開始	B
0x8D07	10		処理終了	B
0x8D08	9	execute(String sql, String[] columnNames)	処理開始	B
0x8D09	10		処理終了	B
0x8D0A	9	executeBatch()	処理開始	B
0x8D0B	10		処理終了	B
0x8D0C	9	executeQuery()	処理開始	B
0x8D0D	10		処理終了	B
0x8D0E	9	executeQuery(String sql)	処理開始	B
0x8D0F	10		処理終了	B
0x8D10	9	executeUpdate()	処理開始	B
0x8D11	10		処理終了	B
0x8D12	9	executeUpdate(String sql)	処理開始	B
0x8D13	10		処理終了	B
0x8D14	9	executeUpdate(String sql, int autoGeneratedKeys)	処理開始	B
0x8D15	10		処理終了	B
0x8D16	9	executeUpdate(String sql, int[] columnIndexes)	処理開始	B
0x8D17	10		処理終了	B
0x8D18	9	executeUpdate(String sql, String[] columnNames)	処理開始	B
0x8D19	10		処理終了	B

DB Connector，JCAコンテナでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図8‒49　DB Connector，JCAコンテナのトレース取得ポイント（コネクション関連）

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(2)　取得できるトレース情報

DB Connector，JCAコンテナで取得できるトレース情報について，次に示します。ここでは，図8-49の番号と対応づけて説明しています。

• 番号1〜6・11〜16に対応するトレース情報

  番号1〜6・11〜16に対応するイベントIDとトレース情報を，次の表に示します。

  表8‒86　DB Connector，JCAコンテナで取得できるトレース情報（コネクション関連の処理実行時）

  図中の番号※	イベントID	レベル	取得できる情報
  			インタフェース名	オペレーション名	オプション
  1	0x8C00	A	−	−	−
  	0x8C02	A	−	−	−
  	0x8C10	A	−	−	−
  	0x8C12	A	−	−	−
  2	0x8B00	B	−	−	−
  3	0x8B80	B	−	−	−
  4	0x8B81	B	−	−	正常時 <入り口時刻> 例外発生時 <入り口時刻><例外名>
  5	0x8B01	B	−	−
  6	0x8C01	A	コネクションID	−
  	0x8C03	A	コネクションID	−
  	0x8C11	A	コネクションID	−
  	0x8C13	A	コネクションID	−
  11	0x8C22	B	−	−	−
  	0x8C24	B	−	−	−
  	0x8C26	B	−	−	−
  12	0x8C23	B	−	−	正常時 <入り口時刻> 例外発生時 <入り口時刻><例外名>
  	0x8C25	B	−	−
  	0x8C27	B	−	−
  13	0x8C20	A	コネクションID	−	−
  14	0x8B82	B	−	−	−
  15	0x8B83	B	−	−	正常時 <入り口時刻> 例外発生時 <入り口時刻><例外名>
  16	0x8C21	A	−	−

  （凡例）A：標準　B：詳細　−：該当なし

  注※　図8-49中の番号と対応しています。

• 番号7に対応するトレース情報

  番号7に対応するイベントIDは次のとおりです。

  0x8C28，0x8C2A，0x8C2C，0x8C2E，0x8C30，0x8C32，0x8C34，

  0x8C36，0x8C38，0x8C3A，0x8C3C，0x8C3E

  これらのイベントIDで取得できるトレース情報を示します。

  • PRFトレース取得レベル

    すべて「詳細」です。

  • インタフェース名，およびオペレーション名

    これらのイベントIDでは出力されません。

  • オプション

    メソッドの引数にsqlを持つ場合，SQL文が表示されます。

• 番号8に対応するトレース情報

  番号8に対応するイベントIDは次のとおりです。

  0x8C29，0x8C2B，0x8C2D，0x8C2F，0x8C31，0x8C33，0x8C35，

  0x8C37，0x8C39，0x8C3B，0x8C3D，0x8C3F

  これらのイベントIDで取得できるトレース情報を示します。

  • PRFトレース取得レベル

    すべて「詳細」です。

  • インタフェース名，オペレーション名

    これらのイベントIDでは出力されません。

  • オプション

    これらのイベントIDでは，正常に処理された場合は入り口時刻が表示されます。例外が発生した場合は入り口時刻および例外が表示されます。

• 番号9に対応するトレース情報

  番号9に対応するイベントIDは次のとおりです。

  0x8C80，0x8C82，0x8C84，0x8C86，0x8C88，0x8C8A，0x8C8C，0x8C8E，0x8C90，0x8C92，0x8CC0，0x8CC2，0x8CC4，0x8CC6，0x8CC8，0x8CCA，0x8CCC，0x8CCE，0x8CD0，0x8CD2，0x8CD4，0x8CD6，0x8CD8，0x8D00，0x8D02，0x8D04，0x8D06，0x8D08，0x8D0A，0x8D0C，0x8D0E，0x8D10，0x8D12，0x8D14，0x8D16，0x8D18

  これらのイベントIDで取得できるトレース情報を示します。

  • PRFトレース取得レベル

    すべて「詳細」です。

  • インタフェース名，およびオペレーション名

    これらのイベントIDでは出力されません。

  • オプション

    メソッドの引数にsqlを持つ場合，SQL文が表示されます。

• 番号10に対応するトレース情報

  番号10に対応するイベントIDは次のとおりです。

  0x8C81，0x8C83，0x8C85，0x8C87，0x8C89，0x8C8B，0x8C8D，0x8C8F，0x8C91，0x8C93，0x8CC1，0x8CC3，0x8CC5，0x8CC7，0x8CC9，0x8CCB，0x8CCD，0x8CCF，0x8CD1，0x8CD3，0x8CD5，0x8CD7，0x8CD9，0x8D01，0x8D03，0x8D05，0x8D07，0x8D09，0x8D0B，0x8D0D，0x8D0F，0x8D11，0x8D13，0x8D15，0x8D17，0x8D19

  これらのイベントIDで取得できるトレース情報を示します。

  • PRFトレース取得レベル

    すべて「詳細」です。

  • インタフェース名，オペレーション名

    これらのイベントIDでは出力されません。

  • オプション

    これらのイベントIDでは，正常に処理された場合は入り口時刻が表示されます。例外が発生した場合は入り口時刻および例外が表示されます。

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