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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


7.7.6 タイムアウトが発生したリクエストの特定

ここでは,Webサーバのリバースプロキシでレスポンス受信時にタイムアウトが発生した場合に,性能解析トレースを利用してタイムアウトが発生したリクエストを特定する方法について説明します。

リバースプロキシでのレスポンス受信時にタイムアウトが発生した場合,WebサーバのエラーログにメッセージAH01102が出力され,その詳細情報としてタイムアウトが発生したことが示されます。このメッセージに含まれるスレッドIDと時刻を基に,Webサーバのリクエストログからプロキシトレースを検索します。プロキシトレースには次の情報が出力されています。

プロキシトレースのメッセージに出力された性能解析トレースのルートアプリケーション情報を,性能解析トレースファイルに出力されたルートアプリケーション情報と突き合わせて確認することで,性能解析トレース中のどこでリクエストのタイムアウトが発生したかを確認できます。

また,該当するルートアプリケーション情報を,Webサーバのアクセスログに出力されたルートアプリケーション情報と突き合わせることで,タイムアウトが発生したリクエストのURIを確認できます。これらの情報を基に,タイムアウトが発生したリクエストを特定してください。