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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


7.7.4 セッションのライフサイクルの調査

ここでは,性能解析トレースを利用したセッションのライフサイクルの調査方法について説明します。

セッションのライフサイクルは,PRFトレース取得レベルを「詳細」に設定している場合に出力されるトレース(セッショントレース)を利用して調査できます。

セッショントレース情報は,出力された性能解析トレースファイルのセッションIDをキーにして調査できます。

セッションIDは,セッショントレース情報として出力されたイベントのオプション領域に,次の形式で出力されます。

セッション文字数:セッションID

例えば,「abc123」というセッションIDの場合,オプション領域には「6:abc123」と出力されます。セッションIDが空文字の場合は,セッション文字数として「0:」と出力されます。セッションIDを取得できなかった場合は,何も出力されません。

セッショントレース情報が出力されている性能解析トレースファイルの例を次の図に示します。この例は,一つのセッションの有効期間内での,セッションを生成するリクエスト,セッションを利用するリクエスト,およびセッションを破棄するリクエストのトレース情報を出力したものです。また,ここでは,セッションを生成するリクエスト,セッションを利用するリクエスト,およびセッションを破棄するリクエストを分けて示します。実際はこれら三つの出力例は,続けて出力されます。また,これらの画面では,セッショントレースに関係ない出力項目は表示していません。

図7‒12 セッショントレース情報が出力されている性能解析トレースファイルの例(セッションを生成するリクエスト部分)

[図データ]

  1. イベント「0x8208」のASCIIの列に,生成されたセッションIDが出力されます。オペレーション列の1800は,セッションの有効期間を示します。

このトレースファイルで確認できることについて説明します。

セッションの有効期間の確認

セッション生成時には,イベント「0x8208」が出力されます。セッション破棄時には,イベント「0x8209」が出力されます。これらの取得時刻から,セッションの有効範囲を確認できます。また,イベント「0x8208」では,オペレーション名から生成されたセッションの有効期間(秒)も確認できます。

セッションIDは,セッションを破棄するリクエスト内のイベント「0x8209」でセッションが破棄されるまで,同じIDが出力されます。なお,イベント「0x8209」のオペレーション名から破棄されたセッションの生成時刻も確認できます。