Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


5.5.1 スレッドダンプ情報の構成

JavaVMのスレッドダンプ情報の構成を次の表に示します。

表5‒21 スレッドダンプ情報の構成

出力情報

内容

ヘッダ

日付,JavaVMバージョン情報,起動コマンドラインを出力します。

システム設定

次の情報を出力します。

  • JDKの実行環境のインストール場所を表すJavaホームパス

  • JDKを構成するライブラリのインストールディレクトリを表すJava DLLパス

  • システムクラスパス

  • Javaコマンドオプション

動作環境

次の情報を出力します。

  • ホスト名

  • OSバージョン

  • CPU情報

  • リソース情報(UNIXの場合)

メモリ情報(Windowsの場合)

現在のメモリ使用量および各未使用サイズ情報を出力します。

Javaヒープ情報

Javaヒープの各世代のメモリ使用状況を出力します。

JavaVM内部メモリマップ情報

JavaVM自身の確保しているメモリの領域情報を出力します。

JavaVM内部メモリサイズ情報

JavaVM自身の確保しているメモリのサイズ情報を出力します。

アプリケーション環境

次の情報を出力します。

  • シグナルハンドラ

  • 環境変数

ライブラリ情報

ローディングされているライブラリの情報を出力します。

スレッド情報

<スレッド1>

:

<スレッドn>

スレッドごとにスレッド情報を出力します。

Javaモニタダンプ

Javaモニタオブジェクトの一覧を表示します。

JNIグローバル参照情報

JavaVMが保持しているJNIのグローバル参照の数を出力します。

Explicitヒープ詳細情報

明示管理ヒープ機能使用時には,Javaプロセスのクラスごとに次の情報を出力します。

  • Explicitヒープ全体の利用状況

  • Explicitメモリブロックごとの利用状況

また,明示管理ヒープ機能使用時に,eheapprofコマンドを実行すると,Explicitメモリブロック内のオブジェクトの統計情報,およびExplicitメモリブロックの解放率情報を出力します。

クラス別統計情報

jheapprofコマンドで指定したJavaプロセスのクラスごとに次の情報を出力します。

  • インスタンスがメンバとして持つインスタンスの合計サイズ,およびインスタンスの参照関係

  • staticメンバが持つインスタンスの合計サイズ

  • Tenured領域の増加原因となるオブジェクトのクラス,およびインスタンスの合計サイズ

フッタ

スレッドダンプが終了した時刻を表示します。

注※ UNIXの場合,notify待ちの一覧が表示されないことがあります。

JavaVMのスレッドダンプ情報の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「-XX:[+|-]HitachiThreadDump(拡張スレッドダンプ情報出力オプション)」を参照してください。なお,クラス別統計情報については,「9.3 クラス別統計機能」を参照してください。Explicitヒープ詳細情報については,「5.5.3 Explicitヒープ詳細情報の出力内容」を参照してください。