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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編


5.3.5 WebPasswordJDBCLoginModule

WebPasswordJDBCLoginModuleは,すでにデータベースを用いてユーザ管理をしている場合に使用するログインモジュールです。

入力されたユーザIDとパスワードを使って,データベース内に格納されているユーザ情報からパスワードを取得して認証します。

ua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)では,データベースに接続するための情報定義やエントリを検索する際に使用するSQL(SELECT文)を指定します。

WebPasswordJDBCLoginModuleではその内容を読み取り,HttpServletRequestからユーザIDを取得してJDBCを使ってデータベースにアクセスし,パスワードを取得してパスワード認証をします。WebPasswordJDBCLoginModuleの概要を次の図に示します。

図5‒15 WebPasswordJDBCLoginModuleの概要

[図データ]

また,WebPasswordJDBCLoginModuleでは,JDBCドライバのクラスをログインモジュール内で参照します。使用できるJDBCドライバとJDBCドライバの設定手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 使用できるJDBCドライバ

WebPasswordJDBCLoginModuleで使用できるデータベースとJDBCドライバを次の表に示します。

表5‒7 WebPasswordJDBCLoginModuleで使用できるデータベースとJDBCドライバ

データベース

JDBCドライバ

HiRDB

HiRDB Type4 JDBC Driver

Oracle

Oracle 11g

Oracle JDBC Thin Driver

SQL Server

SQL Server JDBC Driver

注※ HiRDB Run Timeを含みます。

(2) JDBCドライバの設定手順

JDBCドライバのクラスをua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)に設定します。また,JDBCドライバを任意のディレクトリに格納し,その場所をJ2EEサーバのクラスパスに追加してください。設定手順を次に示します。

  1. ua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)に,次の内容を設定します。

    • 使用するJDBCドライバに対応するJDBCドライバのクラス名

    • データベースと接続するためのURL

    • 代理で接続するデータベースユーザとそのユーザのパスワード

    データベースごとに設定例を次に示します。なお,太字部分はデータベースの環境に合わせて設定してください。

    HiRDBの場合

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.driver.0=JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.HiRDBDriver

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.url.0=jdbc:hitachi:hirdb://DBID=22200,DBHOST=hostA

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.user.0=system

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.password.0=userpass

    Oracleの場合

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.driver.0=oracle.jdbc.OracleDriver

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.url.0=jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:orcl

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.user.0=system

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.password.0=userpass

    SQL Serverの場合

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.driver.0=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.url.0=jdbc:sqlserver://localhost:1433;DatabaseName=sqlserver

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.user.0=system

    com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.password.0=userpass

  2. J2EEサーバが稼働するマシンの任意のディレクトリにJDBCドライバのJARファイルを格納します。

  3. J2EEサーバのusrconf.cfg(オプション定義ファイル)に,手順2.で格納したJARファイルのパスを設定します。

    設定例を次に示します。

    add.class.path=<手順2.で格納したディレクトリ>/<JARファイル名>

    なお,JARファイル名は接続するデータベースで異なります。

(3) 注意事項