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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


8.6.3 ロガーおよびハンドラを作成・設定する場合の指針

ロガーおよびハンドラを作成,設定する場合の指針を次に示します。

ロガーとハンドラの作成例を次の図に示します。

図8‒3 ロガーとハンドラの作成例

[図データ]

この例では,J2EEアプリケーション1と2に対して,com.example.userlogger1とcom.example.userlogger2という2種類のロガーを作成しています。com.example.userlogger1からは,ログの出力レベルおよび出力内容に応じて2種類のログファイルを出力するために,conf1とconf2という2種類のCJMessageFileHandlerハンドラを作成しています。このような構成にすると,ログファイル1にはSEVEREレベル以上の重要なユーザログを,ログファイル2にはINFOレベル以上のすべてのユーザログを出力するという運用ができます。一方,com.example.userlogger2からは1種類のログファイルだけを出力します。この場合は,J2EEアプリケーションから指定されたログのうち,com.example.userlogger2のロガーとハンドラconf3に指定したレベル以下のユーザログは,すべてログファイル3に出力されます。なお,コンソールにログを出力したい場合は,J2SEの標準のハンドラであるConsoleHandlerを使用してください。

それぞれのログファイルのサイズおよび面数は,アプリケーションが出力するユーザログの量や指定した出力レベルに応じて,適切に設定してください。