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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


7.10 Explicitメモリブロックの自動解放処理に掛かる時間の短縮

ここでは,明示管理ヒープ機能の自動配置機能使用時に,Explicitメモリブロックの自動解放処理に掛かる時間を短縮する機能について説明します。自動解放処理時間の短縮には,Explicitメモリブロックへのオブジェクト移動制御機能と,この機能に加えて明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能を使用します。Explicitメモリブロックへのオブジェクト移動制御機能は,明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能の前提となる機能です。

これらの機能を使用すると,GC発生時に,自動配置機能で配置したオブジェクトから参照されているオブジェクトが,JavaヒープからExplicitメモリブロックへ参照関係に基づいた移動をしなくなり,Explicitヒープ領域の使用量が少なくなります。これによって,Explicitメモリブロックの自動解放処理に掛かる時間を短縮できます。オブジェクトの参照関係に基づいた移動については,「7.6.5 参照関係に基づくオブジェクトのJavaヒープからExplicitメモリブロックへの移動」を参照してください。

〈この節の構成〉