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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


7.6.2 Explicitメモリブロックの初期化

ここでは,Explicitメモリブロックの初期化の実行と,初期化時に実行される処理について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 実行契機

アプリケーションで任意のオブジェクトをExplicitヒープに配置する場合,次に示す明示管理ヒープ機能APIを呼び出すことでExplicitメモリブロックが初期化されます。

また,これらのAPIのほかに,自動配置設定ファイルで指定したオブジェクトが生成されたタイミングでもExplicitメモリブロックが初期化されます。なお,J2EEサーバがオブジェクトを配置するExplicitメモリブロックでは,Webコンテナによって初期化と最初のオブジェクトの配置が実行されます。実行契機については,「7.4 J2EEサーバ利用時にExplicitヒープに配置されるオブジェクト」を参照してください。

(2) 実行される内容

Explicitメモリブロックが初期化されます。ただし,この段階ではExplicitメモリブロック用のメモリ領域の確保は実行されません。

また,次の場合は,初期化が実行されません。

この場合,コンストラクタの実行は成功しますが,無効なExplicitメモリブロックとして扱われます。初期化したExplicitメモリブロック(ExplicitMemoryインスタンス)に対する処理は,すべて無効になります。